よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

2006-05-01から1ヶ月間の記事一覧

マニュアル委員会委員長M先生

M先生、今日はありがとうございました。マニュアル委員会が来週やっと開催され、とても嬉しいです。 M先生が、「とにかく一回やろう」といわれたときにはとても嬉しかったです。マニュアルが単なる手順書ではなく、ナレッジマネジメントの道具である。医療…

プロフェッショナルな目標管理

今日は福島の病院だったんだよ。今日のレクチャー資料を特別みせちゃうからね。 1.はじめに 人が課題をもって行動するよう支援する制度が目標管理制度です。プロフェッショナルな世界では、他律的、受動的に動くことしかできないことはプロとして生きてい…

不動さんやさんや~

さっきまで、不動産を扱っている人とお話をしていました。銀座の土地要りませんか~ってことだったり、介護施設用の良い土地ありまっせ~ということでした。銀座の土地は一坪8000万円ですと!なななに~ぃ。 一坪だよ~ぉ。ってことで、さすがバブルのと…

人材派遣営業本部構築からのベンチマーク

今日の仕事は福岡で、人材派遣会社の営業本部の構築を役員会で説明すること、そして新規に立ち上げる本部営業の方法について営業担当者数名とミーティングすることです。テーマは次の通り。 ①営本におけるデータベースの管理と、各所への発信の仕方 ②各所か…

賃金体系づくり(1)

今日は病院で賃金テーブルをつくっていました。看護師、コメディカル、事務部の賃金体系の整備を行なうことが今回のミッションです。 事務長と二人で、あ~でもない、こうこうでもないと人事政策を決定していきます。全体の人事についての考え方が既に8年前…

医局での説明

今日は関東の病院で医局での説明を行いました。医師9人に対し、今回はじめた業務改革の進め方についての説明を行い、そして質問を受けました。各医師はいろいろな委員会の長として、マニュアル委員会はどう運営するのか、またマニュアル委員会と機能評価委…

病院マニュアルによる業務改革(2)

以下、病院マニュアルによる業務改革(1)で提示した項目についての説明を行います。 (1)業務に精通することができる、という項目について説明します。これは、マニュアルが課業分析によって網羅的に作成されることによって、必要な仕事はすべてマニュア…

病院マニュアルによる業務改革(1)

今日は札幌の本社にいます。羽田で飛行機が遅れたのでやきもきしましたが、今日仕事をしている方々〔社外の人⇒弊社社員はお休みです(汗)〕とメールで資料づくりがるので出社しています。さて、病院でのセミナーやプレゼンの資料をつくっていて、今日はこれ…

リスクマネジメントの問題点(7)対策立案ができないんです

前回説明しましたが、いろいろな病院の安全レポートをみていると気がつくことがあります。対策がショートカット。 1.(原因)集中できていなかった(対策)集中する 2.(原因)マニュアルをみていなかった(対策)マニュアルをみるようにする 3.(原因…

在宅医、診療所はとても大切

これからの診療所はとても大切です。病院に訪問していると、施設が不足していることがよくわかります。 したがって在宅への誘導が行なわれなければならない、という実感があります。 看護師さんは、ディスチャージを徹底するだけではなく、患者家族看護支援…

S先生、N先生~

在宅医のS先生、まるで病院のような診療所を経営しているN先生。この二人の先生は開業医として私が大好きな先生です。 S先生はおひげを生やしてちょっと芸術家風、工学部の出身でその後医学部ですので、在宅くんというソフトをつくり、病院の外にいて患者さ…

マニュアル委員会は最高ですね

さきほど病院を出ました。今日はマニュアル委員会があったんですよ。 7ヶ月で1200の新しいマニュアルをつくったT病院の委員会は第二期です。半分以上の委員が交代し、前の委員はオブザーバーで残りましたが、第二フェーズでばっちりマニュアル委員会が…

Oさんはすごいな

Oさんは、王貞治さんではありません。O園です。ここのマネージャとお話をしましたが、うちはどのような方でも入所していただけます。他の病院では断られた、他の施設では入所できない方でもすべて当園ではお断りしないで入所していただいています、と話し…

すごいですねIT装備

医療法人M会のF事務長と昨日お話をしました。 フォーマで訪問看護の看護師さんとのミーティングはじまるそうです。こっちはPC、向うはフォーマ で全員と会議ですと。どちらかというと伝達会議の部類でしょうけれども。何十人との話はいっぱつでOKです…

地域連携を阻害する要因

なんで医師は紹介患者さんを断るのか…。 自院にない標榜科目であること。 手術で手が離せないこと。 ベッドが空いていないこと。 難しく自分の手に負えないこと。 専門ではないこと… などなどいっぱい理由があるのかなって考えます。でも、本当の理由がが明…

45度の目線

昨日は放射線技師の方とお話しました。 いまの病院の技術はすべて修得していると…。でも45度の先を見てみると、まだまだできていないことが多い。臨床例が少ない。機器がない、といったことは現状を表現することではあるけれど、限界ではないはず。 もし、…

増患(なんでこんなに患者さんが減っちゃうの)

びっくりします。なぜか患者さんが減っているんです。 行く病院行く病院で…。確かに診療報酬の改訂はありましたが、それは患者さんにとって+もありますし、デモって農繁期でもないし、旅行シーズンでもないし。 ただ4月はゴールデンウィークは少しかぶって…

ダイエットだ~ぃ、ぇっと…(2)

今日で4.5Kg減少です。そろそろ頬がこけてきました。でも、このまま快進撃を進めます。運動をしないと単なる劇ヤセになってしまうので、現在ジムを物色中です。コエンザイム、カルチニン、総合ビタミン等は用意しています。アサヒのチーズブランや、メ…

増患(接遇の極地を狙うYさん)

ある病院の外来看護師Yさんは、外来の看護師さんが患者さんの一番はじめに会う看護師さんであることをよく理解しています。 だからもっとも接遇について考えなければいけないと部下を指導します。おばあさんの具合を常に意識、たった10秒でひざまずき、声…

業務改革について(3)

マニュアルを作成したあとは、運用です。マニュアルの運用によりマニュアルに記載せれていることをそのまま習得するケース、そしてマニュアルを改訂し、改訂したのち習得するケースがあります。 まずは、そのまま運用することは、個人知を収集したマニュアル…

業務改革について(2)

業務改革は、業務を改革することですが、そのためには仕事の全貌をまず把握しなければなりません。 自部署でできない改革は他部署は病院を巻き込まなければならないことは説明しましたが、まずは、自部暑の仕事を網羅的に棚卸しなければなりません。 課業分…

ダイエットだ~ぃ、ぇっと…(1)

昨日の夜は、病院の事務長とミーティング。ダイエット中なのにお肉ちょっととお刺身たべてしまいました。そのあとは、お酒を飲みに行きましたが、結局カロリー摂取しすぎ~。 今朝はホテルだったので、ついついバイキング。でも米粒の代わりにコーンで飢えを…

学習したこと(歓喜の看護師長・Tさん)

部門目標設定時における面談を通じて、今回は随分と勉強になりました。 病院は医師のリーダーシップが最も重要なマネジメント要素であるけれども、看護師さんや心あるコメディカル、事務方がきっかけをつくり、現場でリーダーシップをとりながら医師に影響を…

函館は今日も雨だった

函館は今日も雨です。昨日こちらに訪問し、目標管理面談を実施しました。今日は12部門の方とミーティングを行いました。各部門から戦略の問題や、現場課題解決の問題が多数でてきました。目標管理について理解している部門とそうではない部門がありますが…

地域連携についてのおさらい(3)

(5)疾病管理について 疾病管理については、生活習慣病に対する貴院の考え方や打ち出しを正しく行えるかどうかにかかっています。 循環器を中心とした糖尿病外来などの科を中心とした未病の地域住民を管理することによって、次の患者予備軍を管理すること…

医療介護の仕事と自分

最近の医療制度改革や介護の現状に、私は、とても危機感をもちます。人は生まれて必ず死にます。 若々しくいる間、病気も知らず、疲れも知らず、その場その場で悩みながら元気で(あるいは悩みながら)生きている時代を過ぎ、ある程度の仕事を続けてきて、身…

よい病院よくない病院の見分け方の意味

よい病院よくない病院の見分け方というブログは、どちらかというと患者さんのためだけにあるブログのようですね。最終的には患者さんのためになるブログです。しかし、まずは医療従事者がおもいっきり自分の思いで医療活動ができる病院であれば、結局は患者…

やっぱり地域完結型医療

今回の改正をみるまでもなく、急性期は急性期として、早期退院のために看護基準、看護師配置を考慮して、かつチームでの退院支援計画の強化(精神病棟では早く退位させることが要請されています)、さらには背景にあるリスクマネジメントの専任担当者をつけ…

教育体系整備の必要性

私たちは病院が知的労働集約産業であると考えていますが、実際に医師やスタッフの考え方で病院は大きく変わってしまいます。戦略を明確にして、医師やスタッフの力を最大限引き出すマネジメントさえあれば、よほどのマーケットではない限り急性期病院は経営…

地域連携についてのおさらい(2)

(2)戦略決定 そのためには、貴院がどの科を強化して、どの科への患者誘導を行うべきであるのかについて戦略をもっている必要があります。ただ、どのような患者でも集めるということではなく、欲しい患者を集めるという作業が必要となります。したがってそ…