よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

2011-01-01から1年間の記事一覧

医療従事者のための医療マネジメント

医療に携わるものは、マインドの深層に人のために何かをしたいと思う者が多くいます。もちろん、その他の業種であっても良心にしたがい、利他をもって生きている人々は多く存在しているし、社会貢献したいと願う人は数限りないと考えています。 しかし、医療…

高橋泰先生のメリークリスマス

本日は、ご招待いただき、高橋泰教授のご自宅でクリスマスパーティーに参加させていただきました。 沢山の大学の先生や院生、看護師さんや医師、事務方が参加し、泰先生の人脈の幅広さを知る。奥様の手料理も堪能。先生が新しい飛行機に搭乗されたお話や、以…

明正会忘年会は医療看護介護の原点を教えてくれた

先週の木曜日に、小岩で医療法人明正会の忘年会。300人近くが集まった。 近藤理事長(左端)は、震災を忘れず、命の大切さを忘れず、医療、看護、介護を全身全霊で護ろうと挨拶。感動の時間であった。 なお、明正会は、医療型高専賃(サ高住)での先進的な…

医療介護一体化

最近、全国の病院を廻っていると気が付くことがある。外来患者の減少と、併せて入院患者が減っていることだ。つい最近まで業績がよかった病院ですら、昨対比マイナスとなるところが多くある。病院を新しくしようがしまいが、その傾向は顕著だ。先日おじゃま…

幹部の笑顔は地域を照らす光

来年の改定では、傾斜配分のなかで当院がマイナス改定となるということは想定しづらいことではありますが、基礎係数の大きさがまだよく理解できていない現状においては、楽観視することはできません。 さらに、人口動態や消費税の問題もあり、日々の活動成果…

今年の乾杯は車いすで

親愛なるT事務長は、以前、地元のイベントである、港祭りで踊っているときに膝を痛めました。それ以後、膝を大切に大切に生活してきたということがあります。 先日、自宅で食事をしているときに、身体をひねり再度膝を痛めて、この日を迎えたのでした。 しか…

大忘年会は、けじめの会

3.11から日本は一変しました。これだけの大きな災害を目の前に、足が竦む思いで当時を過ごしたことを随分と後悔しています。何かを乗り越えるための努力をしてきたのかということや、他のために何かでたのかという後悔が自分を苛むこともありました。 大きな…

香港島に渡って

FB(フェーズブック)をチェックしていただいている方々は、先週私が香港を訪問していたことはご存じだと思います。 中国をはじめとしたアジア各国での開業や、それらの国々からの患者を日本に呼ぶシステムづくりがテーマでした。 香港をヘッドクオーターと…

目標に対する執着

最近、行うべきことがたくさんあるのになかなかうまく進められず、ブログも疎かになっていました。 従来の仕事の進み具合や新しい仕事の仕掛け、そしてできていないプロモーション企画推進など、自分のなかで整理できず、その場対応になっていたところがあり…

タイムマネジメント思考について

これからの医療は、一般の医療従事者の方が考えを凌駕して、大きく変化してきます。想像できないことが起こる可能性があります。 来年の改定により傾斜配分が行われ、機能分化がより鮮明な結果を生む 初期においては、DPC病院の在院日数が短縮され、実患…

函館の街

朝、東京で仕事をしたあと飛行機に飛び乗り、札幌で病院に。札幌本部の事務所に戻り、スタッフがTV会議のためのシステムを東京と札幌でセッティングするのを見届けて(加藤さん、大井さんありがとうございました)、きりぎり慌てて特急に走り込み函館へ。 …

増患の具体的な対応(1)

増患対策で、ある病院に提示し実行している事例の一部をご紹介します。 (1)病院戦略立案 ①自院の得意分野を増やす、特徴を出す ②新たな患者をよぶための新しい標榜科目や専門外来を設置する ③さらにはセンター化する といった活動が必要となります。 自院…

歯科診療所の事業支援のために…ADIの活躍

土曜、日曜と東京デンタルショー2011が東京ビッグサイトで開催され、弊社クライアントである浅野歯科産業(ADI)は、入口から右奥の展示場でもっとも大きなブースを占領し、活気のあるプロモーションを展開していました。 ゴルファーや野球、事務トレーニ…

増患がすべてを解決する

仮に医療費が増加することで多くの病院が恩恵を受けたとしても、国の社会保障費抑制の方針は変わらないため、すでに方向は明確になったように医療費の自己負担は増加することが予想されています。さらに在宅医療が進むなかで高齢者の受診は結果として目に見…

こうして未来を生きる

ヨーロッパのギリシャ支援体制が一応整い、株式市場も落ち着きを取り戻したように見えます。 しかし実際には、本質的な問題はまったくそのままであり、対処療法によりなんとかデフォルトやそれに続く連鎖的な他国の国債暴落への処理が行われたにすぎません。…

ジョブスから学ぶ、生きている実感

平凡でも、日々「生きている実感」があれば、楽しい時間を過ごせると考えています。 何か「やりたいこと」への思いを着実に遂げているという満足感やそこへの執着が強ければ強いほど、思いが遂げられたときの喜びはひとしおです。 生きている実感があります…

医療継続のために

医療や介護だけではなく、すべての仕事のいきつくところは、価値創造とその継続提供である。素晴らしい、だれにも負けない価値を創出することと、それを維持し続けることが大切だ。必然的に後者の目的のために前者が影響を受ける。 高いコストで低い収益を得…

これからの3年

生きる、ということと仕事をするということはほぼ同義である。 仕事を中心として生きるということが必要だ。 もちろん、仕事でなくても自己実現できることはあるだろう。趣味でも高みに到達することができるのであれば、それでよい。もっと言えば、どのよう…

空洞化

今日はとんぼ返りの一日だか、大阪の銀行系コンサルタントから背筋が寒くなる話を聞いた。 工場の大手家電現場ラインに人を派遣していた会社が売上8分の1に。 理由はP社が消費地で製造するため、インドやブラジル、マレーシアと工場を移したたから…。 こん…

日本の優れた医療を広くアジアに

メディカルツーリズムが盛んです。日本の医療が改革期を迎えている現状において、海外からの検査、治療目的での来日を、日本の優れた医療を提供する機会としてとらえることはとても有効です。日本政府は新成長戦略の一つとしてアジアからの富裕層への医療提…

勢いへの憧憬

勢いがあるものに、感動するということはよくあることです。懸命に何かをつくりだそうとしていたり、頑張って成果をあげようとしている姿は魅力だし、人の心を揺さぶります。 もともと人間は、何かの使命をもって生まれてきているのだとすれば、努力し続ける…

DPCは何を目指すのか

もともと米国ではじまった出来高からDRGへの改革において、志向されたのはコスト削減でした。 日本がDPCを採用した段階で、極端なコスト削減を目指すのではなく、まず無駄を排除しようというながれになりました。一入院包括ではなく、一日入院包括とな…

癒される日々

自宅の門扉につりさげられた鉢に、植えられている花です。私は名前も知りません。彼らは私が出かける朝5時には必ず咲き始めていて私を送り出してくれます。 今朝も朝早く、まだ咲いていない蕾的なものも残しながら大きくかわいい花をさかせているところです…

桜島に見守られ鹿児島講演会

鹿児島での講演会を終わり空港にいます。2時~4時半の後援会が、またまた饒舌な私のせいにより、4時50分になってしまいました。 医療機関の今後の方向性について ~激動の医療制度改革を乗り越えるための対応は~が、今日のタイトルです。鹿児島ではほ…

朝の兵士たち

騒々しかった浜松町は 夏休みが去り 既に落ち着きを取り戻している。 空港までの車窓に流れるビルたちは ベイブリッチや 川面にキラキラ映る。 陽に包まれて 妙に凛々しく 見えている。 車内は スーツに身を固めた 男で埋まり 言葉は聞こえない。 戦場に赴く…

一人で海を渡る

広島の病院での一日が終わり、宇品港から松山に向かい移動しました。スーパージェッターといわれる船です。船名は瑞光といいます。 船は宇品をでると、海岸沿いい進み、それから海にでていきます。船は通常のフェリーで渡るのよりもかなり早く、1時間少しの…

青く澄んだ海への思い

私は函館が大好きです。 クライアントがあり、長くここに通っていることもその要因の一つですが、何よりも自然の美しさや穏やかな気候や景色、そして外国との交易をながく経験した歴史を感じさせる街並みが、心をいつも癒してくれるからかもしれません。 空…

瀬戸内海の島々に思う

飛行機が着陸態勢に入ったあと、ふと外をみるとそこに瀬戸内海の島々が点在していました。いままで飛行機の窓側に座ることはなく、ほぼ通路、それも中央のシートの通路に座っているため、ほとんど外の景色を見る機会はありません。 まれに外を見るときには、…

真剣に考えること

今日はホワイトボックス本社会議室で、弊社取締役松田一敬さんと、浅野歯科産業の浅野弘治社長とのミーティングです。 本来ビジネスの話ですが、松田さんが世界経済が破綻し、日本の未来は厳しいという話をするものですから、皆元気をなくし…と思ったら誰も…

こころがみるもの

今朝 明かりのつく隣家から 料理の匂いがした 家族の笑顔が想像できた 浜松町で 電車のドアが開き 暖かい 潮の香りがした 海の風景が蘇る そして今 空港に降り立ち バスに乗るときに ひとひらの風にのり 萌える草が香った 緑に囲まれた印象だ 目を閉じても …