よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

2011-04-01から1ヶ月間の記事一覧

部下による上長評価チェックシート(2)

(4)指導力 指導力は文字通り指導をする力をいいます。指導をする力とはある目的・方向に向かって教え導くこと、ができる力をいいます。方針がでて、環境を整備したうえで、コミュニケーションを図り、適切な指導を行い目的を達成しようとするものです。・…

部下による上長評価チェックシート(1)

目標管理制度を含めた上長の対応が部下にどのように評価されているかといったチェックシートを数回にわたり示します。 このチェックシートを利用する目的は、中間管理者が日常どのように部下に対して対応しているのかを、部下側から評価することにあります。…

目標管理は部署目標課題をも解決する

目標管理の徹底が形式に堕している病院があります。 (1)目標設定 (2)進捗管理 (3)追加的課題の提供 の各段階で、それぞれ正しい考え方と方法がとられているのかをチェックする必要があります。 ただ、目標を提示、それらを達成すれば病院目標が達成…

アイランドのビル群に勇気づけられて

昨日の深夜に香港に着き、九龍のエージェント(I社長)やセントラルにある銀行とのミーティングを終わり、いま昼食をとりにホテルに戻りました。 アジアとりわけ、香港やシンガポールは金融の機能をもった都市として以前から注目されていたのですが、アジア…

0時すぎ夜行列車は大阪を出発した

大阪の街はとても元気で明るく東京とは、これだけ違うのかというほど活気に満ちていました。病院でのミーティングの都合で、夜行列車に乗りました。大阪での仕事が終わり、そののち朝早くから東京でミーティングがあったため、どうしても夜行列車での移動し…

診療所が地域で貢献するために

ホワイトボックス社が作成する小冊子に、「繁栄する診療所10の戦略」というものがあります。その小冊子のの目次は次のものです。 (1)朝早くか、夜遅くまでの診療を行う (2)新しい患者さんに来院してもらう (3)役立つ情報開示で来院促進を (4)…

部署目標のポイント

春がきて、部署目標を作成する時期が来ました。多くの病院では目標管理制度やBSCを導入しています。経営方針から、自部署の目標にブレイクダウンしていくときに、自部署の目標の設定を行うことが適当です。 部署目標は次のようにしてつくります。 (1)…

看護師さん募集プロジェクト

ある病院で、7:1をなんとかとれという理事長の指示に対して、教育システムが整備できておらずいますぐは無理といった看護部副部長に対し、理事長は「とにかく頭数だけ集めればいいんだ!」とどなった事件がありましたが、そんな理不尽ななかでの活動を強…

リクエストに応えて看護師さんとのこと(3)

委員会活動にしても、上記で記載してきたホワイトボックス社のコンサルティングアイテムは、大半が看護部との連携なしには行えないものです。 感謝していますし、家庭をもち子供を持ち、離婚して家庭を維持することなど大変な状況で、なんとかよい看護をした…

リクエストに応えて看護師さんとのこと(2)

なお、走行している間に人事考課制度を構築し、目標管理と併せ業績考課や情意考課を行い、さらに能力考課を職務基準をベースに行う病院もでてきて制度整備を行うことになりました。 考課者訓練を行う病院では、ケースを我々が作成、グループ討議をしつつ情意…

リクエストに応えて看護師さんとのこと(1)

一番はじめに病院のコンサルにはいってからすでに15年経過しました。もっとも初めに行ったことは、職能等級制度の整備でした。 それから私たち独自の3つの構造からできあがっているマニュアルを作成しました。手順、留意点、必要な知識がその項目です。抒…

医師を大切に医療従事者を大切に

医療従事者は、他者のために何かをしようとする人々である。 積極的に意識してその方向に人生を進めてきた者と、その職業にステイタスがあるからと方向を目指したものに大きく峻別される。しかし、いずれにしても現場では患者さんのために医療や看護、周辺業…

医師の評価制度導入について

医師について評価制度を導入し、処遇を行うことは常に医療の先頭に立ち成果をあげてきた医師の属性に合う。 また、医師の多数のなかに成果に応じて評価をして欲しいという思いもあるため、評価制度を受け入れる素地が大きくある。各病院が医師評価制度を導入…

人のために、は自分の成長

人の立場に立つ。 人のために働く。 人のために尽くせ。 金のことは考えなくてもいい。 見返りを考えず、尽くして尽くしてつくしまくれ。 たとえ人が自分に反してくれなくても、自分の成長として必ず自分に跳ね返る。 銀行時代に、部長が教えてくれたこと。 …

人間と付き合うということ

人の心はとてもセンシティブである。良心をもつひとは多い。というか大半だろう。 何かの拍子に、誤解が誤解を生み、見栄やプライドが頭をもたげ、全人格を支配し、付き合いをやめてしまう人もいる。しかし、よく考えてみると原因は自分にあることが少なくと…

病院マネジメントのシステム化

需要があるから供給がある。供給があるから需要が生まれる。厚労省は後者に医療を当てはめている。ベッド削減を行う政策の根拠である。 実際急性期ベッドの質をさらに高め、ベッド数を削減することは可能だとしても、回復期や維持期の患者さんは増加する傾向…

医療における教育の大切さ(1)

教育には3つの柱があります。 職場内教育と集合教育、そして自己啓発です。組織で、教育に時間とコストをかけることがなかなか難しいという状況があります。 人に何かを教えるということよりも、できる人が自分で何かをする、ということのほうが早く結果を…

最後は医療人そものが独自で成果をあげる。医療はそうしたものだ

医療そのものはとてもインディペンダントであり、医療の知識と経験をもった者が、薬剤や道具を活用して行う役務提供の形です。 したがって、医師や看護師、薬剤師がいれば一定の治療はできます。しかし、検査や撮影により、それらを補完することがより質の高…