よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

2013-08-01から1ヶ月間の記事一覧

人がやる気になる理由(1)

なぜ、トップマネジメントが ▽リーダーとしての魅力的な人間性 ▽懸命に医療に取り組む姿勢 ▽高いマネジメント能力 ▽仕事に対する厳しさ、真剣さ をもつと人がやる気になるのか。 医療に従事する職員は、お金のために仕事をしている人は少ないと考えます。 も…

事業計画立案の手法

事業計画立案の手法には大きく分けて二つのものがあります。一つは積み重ねであり、一つは引き算です。積み重ねは、既存の数値にいくつかの新規事項を足し引きし、その合計をもって全体の計画とする方法です。もう一つの引き算ですが、引き算は一度おもいっ…

病院における災害時の行動及び安全確保

先日、ある病院で災害時の対応についての勉強会をしました。 災害があったときに、災害本部を設置するとともに、以下を実施することが必要といわれています。 もちろん、その場でできないこともあり、事前に、また日頃から準備を重ねておかなければならない…

病院トップマネジメントの実施事項(2)

14.カルテ、諸記録点検 診療録管理やその他記録についてこれを管理することは、自院でどのような医療が行われたのか、管理されていたのかということを知るための重要な情報であると考えています。したがって、これらが適切に作成され、利用され、管理されて…

病院トップマネジメントの実施事項(1)

ある病院の理事長、院長、副院長の実施事項を策定したものです。彼らの職務としてこれらを規定し、その具体的な行動につなげていくための基礎となるものです。 1.戦略決定 どのような地域で どのようなターゲットに どのような診療活動をすればよいのか、そ…

求めて止まぬもの

長く生きてくると、人生何が大切なのか、少しは分かるようになりました。だからといって、自分が理想的な生き方をしているかといえば、まったくそうではありません。 頭ではわかっているつもりでも、行動できないことが、多くあります。 何か考えたり、行う…

消費税議論をきっかけとして

消費税増税を行うか、医療に消費税を導入するかどうかについての議論が盛んです。マクロレベルでいえば、明かに消費税増税をしなければならない環境にあります。 もっと先に財政改革や成長戦略の推進といったやるべきことが数多くあるとしても、既にそれでは…

再度の決意

一日があっという間に経過する。少しでも弛緩すれば何かを出来ずに終わる。そもそも、今の自分に休息は無縁だと気がつく。社会性担保の最低限の時間を除き、倒れるまでやるべきことをやる。緊張はヴィジョンに依存する。臍を噛まない為に「強い思い」の再構…

これからの日本に備えるために

日本政府債務が1000兆円を超えた、と報道されています。 結局のところ、政府の収入と支出の差、すなわち不足分を国債発行で埋めてきた結果、ネットでこれだけの債務となりました。政策、戦略、官僚機構そして経済、国民の意識、人口問題、年齢構造などな…

魂に浸透する思いがリスクを排除する

リスクマネジメントにおいて、もっとも重視されなければならないのは、事故が起こらない仕組みです。誰が対応しても、事故が発生しない、そんな仕組みがあることが理想です。しかし、100%それが達成できないとすれば、個人の意識やスキルを高めることが必要…

よい病院よくない病院の見分け方というタイトルについて

よ病院よくない病院の見分け方、というタイトルは、どんな病院がよい病院で、どんな病院がそうではない病院かを直接指摘することを期待させるタイトルだと思います。 しかし、私が意図したのは。もっとより基本的なところ。すなわちよい病院をつくるためには…

病院における教育の在り方

(ビッグサイトでの医療機関向けセミナー) 一人ひとりに光を当て、一騎当千の戦士とするためには、病院はいくつかのゲートを開く必要があります。以下について焦点をあて、一人ひとりと胸襟を開いて話し合わなければなりません。 (1)社会人としてのモラル …

病院改革にすべてを賭ける

(JCIジャカルタ病院のICTの取組み) 時代のながれや医療制度改革の方向をみていると、医療は常に改革を継続していかなければならないことに気が付きます。 よい医師がいて、よい看護師、すぐれたコメディカルや事務スタッフがいる病院は、そうしたことがそ…

ヴィジョンがあるか

(ジャカルタJCI病院視察) 私は、高校生のときに、こうなりたいと思った職業についています。ほぼ、そのときの思い通りの人生を生きてきた気がします。 もちろん医療や介護の仕事をすることについては、当時考えても見ませんでしたから、100%というわけで…

接遇は思いと技術により成立する

病院において説遇を考えるときに、もっとも必要なことは患者さんへの思いです。しかし、思いだけで接遇が完成するわけではありません。そこには、接し方の技術が必要です。態度や言葉遣い、姿勢や対応などは、技術の一部です。今の接遇研修はそこを狙って行…

タイムマネジメントの基本

タイムマネジメントは、時間をうまく使い成果を上げることが、目的となっています。 しかし、前提として忘れられがちなのは、仕事の仕組みと個人の技術技能向上です。 仕事の仕組みがあるべきものになっていないときに、時間の効果的な使い方ができるはずも…

ブランディングのためのセミナー

最近、クライアント病院でセミナーをを開いていただくことが多くなりました。ブランディングのためです。 本日、クライアント病院の第一回のセミナーを開催します。林間病院の岡田院長のお話が始まります。 テーマは「地域ね根ざす精神科病院にできる事」で…

医療機関のブランディング

ブランドとは、ある対象物に対する安心信頼信用を創ること、又はそのプロセスをいいます。 あらゆる組織はブランディングが必要です。ブランドには訴求力があり、対象に対する顧客の執着を得ることができるからです。医機関も例外ではありません。 では、ブ…

仕事のこなし方

私たちは、一度にたくさんの仕事をこなさなければならないときがあります。 そのときにただ漫然と仕事をすると、すべてをこなしきれないことになりますし、新たな仕事をさらに追加するなどということは論外になります。 結局のところいつも忙しく、そしてい…

これからの病院

病院の組織は見事に縦割りです。医局があり、看護部があり、コメディカル、そして事務部があります。それぞれの役割を果たすために、各部署スタッフが目標、目的を持って機能を果たす組織ができあがっています。 しかし、実際のところ、組織の質をしステマテ…