よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

会計と現場をつなげる自分の行動

社会人の三種の神器は英語、会計、ITと言われていますが、そのなかの会計は、金銭や物品の出納等を、貨幣を単位として記録、計算、管理等することをいいます。 もともと私は大学に入学とほぼ同時に簿記学校に入り勉強を始め、周りから褒められたのに、たった…

面白くないけど、知らないといけない諸規程

職務分掌は各部署毎の業務(≒仕事)の担当を示す規程であり、権限規程はそれぞれの業務の権限をきてする規程です。 職務分掌により各部署の役割が明確になるとともに、権限規程によりそれらへの権限と責任が明らかになります。 そして職務基準は、職種や職能…

思いを行動につなげる勇気

何かをしたい、何かをしなければ、という思いを持つ人はたくさんいます。しかし、それらを実行に移せないことがあります。行動できない理由はさまざまです。 これが悪い、あのせいだ、あれが整備されれば自分は動ける、といった他律的なものや、(その時期で…

看護師定着の王道

ヴィエンチャンの病院の医師と看護師 多くの病院で看護師が恒常的に不足しています。看護師が不足する原因はさまざまです。採用ができなかったり採用しても短期間で退職してしまうからです。なぜこのような状況になるのでしょうか。看護師のニーズに合致した…

どのように生きていくのか

私たちは毎日なんらかの予定に基づき行動しています。 月次で管理しているケースであれば、ある月には日々どのような予定があり、その予定のために何を準備すべきなのかを検討。決めたことに従って行動し、当日を迎えるといった毎日を送っているのです。 も…

インバウンド戦略について

インバウンド、アウトバウンドという言葉があります。インバウンドは「入ってくる、内向きの」という意味であり、これに対してアウトバウンドは「出ていく、外向きの」という意味です。 医療で言えばインバウンド、アウトバウンドとは、患者を外から日本に連…

モールをつなぐ連携の絆

ここでのモールはメディカルモールをさします。いくつかの診療科が集まり、それぞれの専門分野でプライマリー医療行う場所のことです。多くの場合、そのなかに薬局が入ったり、門前に薬局が併設されます。 さて、モールには複数の医師が参加しますが、多くの…

役に立つ内外戦略の立て方

戦略とは、簡単にいえば闘いに勝つための計画をいいます。 どうすれば闘いに勝てるのかを考えずに、ただ毎日懸命に日々をこなすことを「仕事」とする医療機関があるとすれば、とても危険です。 医療環境をマクロでみれば患者は減り、診療報酬の先行きは不透…

太陽に生かされて

朝6時すぎの駅はとても賑やかでした。休みの始まりの朝ということもあり、ワクワクした人々の息遣いが駅を満たしている感じがしました。 思い思いの荷物を背負い、あるいは手に持ち、また引きながら、笑顔で彼らはエスカレーターに足をのせ、そのまま吸い込…

権限が曖昧なことのマイナス

権限とは、組織における個人がその立場でもつ権利・権力の範囲をいいます。権限には責任が付随します。ここで責任とは、立場上、当然負わなければならない任務や義務をいいます。 組織で使われる権限は、起案、審査、承認、(実施)、報告という行為に区分さ…

今更ですが、目標管理

目的や目標をもたない組織はありません。しかし、その目的や目標が職員すべてに共有されているかいないかによって、組織の成果が異なります。 医療サービスはとても分かりやすいサービスです。他の職種と異なり、医療従事者全員が医療の目的を十分に理解して…

成果獲得のためのフレームワークISME(導入、定着、機能、進化)とは

PDCAは、普遍的な成果獲得のためのフレームワークです。 各組織は大小さまざまな目標を設定し、PDCAサイクルを回します。活動の結果として成果を獲得し、また次の目標を設定し、というように組織は成長していくのです。 もちろん、個人においても課題解決の…

行動最適化のためのスケール(知る、理解、受容、率先)

PDCAサイクルを廻し、目標達成を行うとき、職員の行動をしっかり見極めることが必要です。職員が目標に対し、どのようなポジションで仕事をしているのかを、「知る」、「理解」、「受容」、「率先」というスケールでチェックします。 上司が合目的的行動をと…