よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

これからどのような時代になるか・雑感

これからどのような時代になるかを予想することはとても大切なことだと思います。 コロナを契機に自分なりに、多くの人がそのことを考えていると思います。 どうなるのか、ということを予想するためには、まず、現状の分析が必要です。何が起こったのかを反…

業績評価を見直そう

報酬に関する評価には大きく2つのものがあります。 ひとつは賞与支給のため、業績を評価するための業績評価、そして昇給昇格昇進の基礎となる人事考課です。 前者は予め設定した組織目標や個人目標が達成できたかどうかを基礎として評価するものであり、ま…

有休取得率の向上と人材育成

自動化された工場では大半の成果を機械が担いますが、病院では、すべての機能を果たす重要な資源は人です。人を大切にしない組織は成果を継続してあげることはできません。 さて、医療機関では恒常的に看護師が不足しているために、いつでも組織を退職するこ…

キャッシュフローマネジメントを行う

シンガポール・ガーデンズバイザベイ・クラウド・フォレスト キャッシュフローとは、現金の流れです。 営業から生まれる利益を源泉としたキャッシュフローを営業キャッシュフローといいます。営業活動により、いくらキャッシュを残したかを測定します。 これ…

言い続けることの大切さ

人はどうしても易きにながれる傾向にあります。 仕事では、何かをやろうとしても、新しい業務を行うことについては抵抗があります。 「いま忙しいので、今それをやるのは難しい」は常套句で、多くの組織のなかでその言葉が繰り返されています。何度も何度も…

医療安全の課題

リスクマネジメントは、水面下にある医療の質を水面に引き上げるための仕組みです。医療においては医療安全を担保するための狭義の意味で使っています。 病院では、(開催が義務付けられた)法定委員会のもとで日々のアクシデント(医療事故)やインシデント…

評価制度は教育のためにあるという事を忘れない

評価制度は人事制度のひとつで、従業員の働きぶりや会社への貢献度を評価する制度を言います。 評価制度は、主に業績を達成できる職員であったのかを見る業績評価と、組織のなかでどう育てるのか、又どのように登用し、処遇していくのかをみる人事考課に区分…

やるべきことを示しているか

人は石垣、人は城 組織を構成する人が力を発揮しなければ、組織は成果をあげることができません。いうまでもなく組織は人の集合体であり、人により成り立っているからです。 組織にヴィジョンや経営方針が提示されていないと、日々の仕事を行う目的が不明瞭…

厳しい時代、仕事のムダを排除しましょう

ムダとは、不必要なこと、いらないことを言います。やる必要のない、あるいは効果が薄い業務を行うことは避け、生産性を上げることが組織を強固にする要諦(ようてい=肝心な点)です。 ムダな仕事の具体例としては、その仕事をしなくても、仕事の目的が達成…

診療所の地域浸透大作戦

診療所の収益は単価×患者数×リピート率で決定されます。 単価を無秩序にあげられませんから、新患を増やし、リピート率を上げることで患者が増えないかぎり収益は頭打ちになります。ただ患者を待つのではなく、地域にどんどん展開し、自ら地域に染みるように…

たな卸の実務

会計的にいうと、たな卸は在庫の実在性を確定し、貸借対照表の棚卸資産の簿価を確定する行為です。しかし、医療機関にとってみれば、それは薬剤や医療材料、消耗品の管理の巧拙をみることであり、またキャッシュがいかに無駄になっているのかを確認する機会…