2021-01-01から1年間の記事一覧
知的労働集約的産業である医療においては生産性を上げることができなければ、より高い成果をあげることができません。いっぱいいっぱいの体制で医療を進めているのであれば、現状をより生産性の高いもととしていかなければ新しいことができないのは明白です…
仕事にはやらなければならないことと、やりたいことがあります。やりたいこと=やらなければならないことと意識することもありますが、ここではやらなければならないことは、自分の思いに関わらず「仕事としてやらざるを得ないこと」と定義します。 やりたい…
気の乗らないことであっても、必要に応じてやらなければならないことがあります。 「人の時間は限られているので、仕事は取捨選択しろ。いわんや気の乗らないことはやる必要はない。できませんと断るのは容易であり、言われたことをすべて引き受けない。その…
以前タイムマネジメントのレクチャーを行いました。 高い生産性を以て仕事を進めるために、 時間を軸として 自分と 他人との関係をつくりだす 仕事を円滑に行い 余裕をつくり付加価値業務に時間を割く ことがタイムマネジメントを行う目的です。 組織の仕事…
働き方改革が行われるなか、タイムマネジメントがはやりです。時間をコントロールするための仕組みづくりや個人の能力向上により生産性をあげることで、同じ仕事を短い時間で、あるいは同じ時間でより付加価値の高い仕事を行うことを目指します。 なので、タ…
このブログでよく話題になる不動産・建設会社、ホテル経営を行う会社の社長と本日ミーティングをしたときの出来事です。 社長は、建設現場で(土を掘削したり運ぶなどして地形を整える基礎的な作業を行う)土工の6名の社員に、(ねじ切りからの)配管工事や…
累積生産量が増加するほど効率よくその仕事ができるようになり、結果としてコストが下がることをモデル化したのがボストンコンサルティンググループ(BCG)の経験曲線理論(エクスペリエンス・カーブ)です。 同じ作業を繰り返すことにより経験を積みノウハ…
企業と社員にとっての自立について検討してきました。支配や助力を受けずに自立し企業とフラットな相互関係をつくる力のある社員を数多く生み出し、社員間、社外間の連携を誘導することで企業はどのような環境においても成長し続けることができます。 社員に…
社員の側からの自立を考えます。 我々は、個人の成功は「何をもって成功と言うのか」というテーマに長い間向かい合ってきました。 個人の成功は地位でも名誉でも、財産でもなく自己実現であり、まずは主観的な達成感を得ることであると考えています。客観的…
自立と連携を考えます。自立した社員が企業価値を高め、厳しい環境に勝ち続けるためには連携が必要です。 ここで連携とは、「相互に連絡をとりながら協力して仕事を行うこと」をいいます。自立した社員が、企業の進む方向と自分のやりたいことのベクトルを合…
企業からの支配や助力を受けず(自立)に企業とフラットな相互関係をつくる力のある社員を数多く生み出すマネジメントが必要です。数回に分けて社員の自立を促すマネジメントについて考えます。 そもそも、組織はなぜ存在するのでしょうか。「組織とは、目的…
他の医療機関との連携による増患を行うために、病院で多職種による連携プロジェクトを組成運用したことが何回もあります。一番始めの案件の話です。 CTの共同利用による連携、とりわけ地域でニーズのあった歯科の治療に必要な撮影を行っていた病院でしたが、…
先日ある規模の大きな診療所のトップが、「職員がやるべきことをしない」と嘆かれていました。しかしお聴きしてみると、ご自身のやりたいことを整理し経営方針として提示することや具体的な目標設定なしに、日々のルーチン業務のなかで職員に期待をしている…
人生とは何か、普遍的なテーマでありながら、一生解答が得られないまま終焉を迎えるのだろうと最近よく考えます。 地球が宇宙のなかに浮遊し、適度な太陽の光を以って恵まれた環境がつくられ、人類が奇跡的に生まれ、文明が発達し科学が進化し人の寿命が延び…
かなり前のことですが、「象の背中」という映画を観ました。役所広司と今井美樹が夫婦役で共演です。 余命6か月を宣告された役所広司が、180日をどう生きるのかという映画でした。象のように死を覚悟したとき、誰にもみつからないように死に場所にいくので…
カーテンを勢いよく開け、ホテルの窓から外をみると、そこには静かに佇む町並みと、それほど遠くではない場所に時折キラキラ小さな光を放つ静かな海が横たわっていました。 冬の季節、町の色はどちらかというと灰色で、北国の外れにあるこの地の気候がとても…
ジャカルタには何度か訪問しています。最近ではクライアントの病院の関連施設がインドネシアから看護師の資格を持つ介護実習生を6名受入れ、人口減少が急速に進む現地で希望の星として勤務するなど、インドネシアは身近な存在です。 今年も6名の採用が決ま…
10年前に、自分が世の中の変化についていけていないことについて記事を書きました。経済成長できない日本はいま失われた30年に向かい合っています。キャッシュレス転換で先進国に遅れ、EV化で欧米や中国の後塵を拝し、社会インフラを変えるようなユニコーン…
利益がなければ医療の継続は行えません。どのように優れていると自負したとしても、利益が出ない医療は継続できないのです。 自治体病院であれば税金でその損失を補てんすることができると考えているでしょう。しかし、それは地方財政の疲弊とともに儚い夢と…
業務改善とは、現状業務をより好ましい、望ましいものへ改めること及びそのための創意工夫の取組みをいいます。業務を見直し、現状の業務をよりうまく、より早く、より合理的に(安く)できる業務に変えていくことです。それは社員一人ひとりが本来は業務と…
先日、病院で看護部長と職務基準についてミーティングしました。 職務基準とは、部署毎の職務分担一覧表で、 ひとくくりにした仕事とその内容を明らかにして、 困難度や等級に応じて区分し、 個人がどこまでそれらができればよいのかの組織の期待 を明らかに…
最近、コロナがひと段落したこともあり、講演会やウェビナーを含め、リアルにおいても医療機関の理事長や院長と話す機会が増えました。そこで、多くの診療所にスタッフマネジメントへのニーズがあることが分かりました。 会計事務所のクライアントである様々…
病院原価計算には部門別損益計算と、患者別疾病別原価計算があります。部門別損益計算から説明します。 部門別損益を計算できるようになると部門別あるいは病棟別、さらには診療科別の損益が計算でき、実際の損益分析をかなり詳しく行えるようになります。 …
多くの組織で、権限と責任がうまく整理できていません。 厳しい外部環境となるなかで、各組織は足元を固めなければなりません。個々の職員が力を発揮することができる内部環境づくりを行う必要があるのです。権限と責任の明確化は、それらに一定の方向性を付…
我々が、中国(北京、上海)、韓国、香港など東アジア、そしてオーストラリアでの視察を経て、ASEAN10ヶ国の病院や介護施設を調査してきたのはいつもお話ししています。なかでも気になる国カンボジア。 カンボジアではやっと2018年に健康保険が機能し始め、…
以前、病院で中間管理職勉強会をしました。 勉強会では、部署間、部署内コンフリクト(衝突)をどう解決するのかについて簡単に説明しました。もともと組織にはセクショナリズムや、自己利益優先という性格があります。これらを更に助長する事案の検討でした…
先日、セミナーを行いました。マニュアルがいかに大切であるのかについての説明を行いましたが、マニュアルに関するチェックシートがあることを思いだしました。 チェックシートを使い、マニュアルの作成及び運営の状況について自社の現状を調査してみる必要…
組織のもつ知識やノウハウ(ナレッジ)は、 組織のルールや仕組みになり当該業務を担当する誰もが共有するナレッジと、 個人が個別に持つナレッジ から構成されています。 ここでノウハウは、上手いやり方、コツ、やってはいけないことを総称する概念です。 …
多くの病院を訪問しますが、意外と職務基準がありません。況んやクライアントの企業においておやです。 職務基準は職員の到達すべき能力レベルを一定の基準に従い示した規程です。憲法のようなものだと考えています。それがない組織は、個々のスタッフの能力…
診療所経営の大切なポイントは、患者から評価される医師のパーソナリティと、スタッフの気持ち良さであることは誰もが承知しています。この二つの要素が地域で評価され来院した患者がリピートするかしないか、新患が増えるかどうかが決定されます。同時に地…