よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

よい病院

頑張る職員に報いること

マズローの5段階欲求説によれば、人間は生存の欲求、生理的欲求、社会的欲求、尊厳の欲求、そして自己実現の欲求の5つの欲求をもっています。 まず、食べたい、寝たいという基本的欲求のあとに、安全によい健康状態やよい暮らしの水準を満たしたいという欲…

精神科医療のあり方

精神科医療おいて、国の政策は「入院医療中心から地域生活中心へ」となっています。患者全体、そして統合失調症患者が減少する一方で、認知症患者が増加しており、後者への対応が重視されています。 今後は入院患者の高齢化を念頭に置きながら、統合失調症患…

数字で捉え行動すれば、より高い成果があがる

今日は数字の話です。数字は客観性があり正直です。なので、組織運営に向いているんですね。 ということで、物事は、定性的か定量的かで認識され測定されます。 定性的とは「対象の質的な側面に注目する」ということで、また定量的とは「対象の量的な側面に…

部署間、部署内コンフリクトとは?

この記事は6年前(2014)のものですが、いま(2020)でも思いは変わりません。 コロナの時代、一歩前に進むために我々がどの業種においても行わなければならないことだと考えたので加筆し投稿しておきます。 本日、病院で中間管理職勉強会をしました。 勉強…

ひとつの目標に向かって

組織が動くためには、一つの目標に向かうことが必要です。大きな理念の共有はいうにおよばず、日々の仕事を成し遂げるときに、当面の共通目標があれば、組織は強くなります。 もちろん、組織の目指すところが個人の目指すところと一致していなければ効果は薄…

新年は病室から

あけましておめでとうございます。今年は新年を病院で迎えています。昨年年末、総胆管結石の疑いで大学病院の救急外来から緊急入院しました。 今回は、いろいろ勉強になりました。 まず、診療所の対応です。胃痛で受診したものの、検査で胆嚢結石から上記疾…

報告権限の背景にあるもの

権限規程における報告権限について説明します。 報告とは、下位職位者が上位職位者に職務遂行状況につき、その都度又は定期的に、通知すること及び業務執行の結果について上位職位者が下位職位者に説明を求める行為をいいます。 報告を受ける者は、すべての…

病院における災害時の行動及び安全確保

先日、ある病院で災害時の対応についての勉強会をしました。 災害があったときに、災害本部を設置するとともに、以下を実施することが必要といわれています。 もちろん、その場でできないこともあり、事前に、また日頃から準備を重ねておかなければならない…

教育システムはどこにあるのか

教育には3つの柱があります。 一つは職場内教育であり、二つ目は集合教育、そして最後が自己啓発です。 例えば看護部におけるプリセプティングは職場内教育であり、しっかりとしたチェックシートによって行われますし、卒後研修やラダーなどで、現場で必要…

期日を守る、ということ

日常の仕事のなかで何かを行うときに、必ず条件となるのが期日です。 期日がない仕事は仕事ではありません。仕事であるためには、目的があり目標があり、そしてそのための手段があり手続きがあり、誰かが責任者や担当となってそれを決まった時間や日にちまで…

病院改革にすべてを賭ける

(JCIジャカルタ病院のICTの取組み) 時代のながれや医療制度改革の方向をみていると、医療は常に改革を継続していかなければならないことに気が付きます。 よい医師がいて、よい看護師、すぐれたコメディカルや事務スタッフがいる病院は、そうしたことがそ…

ブランディングのためのセミナー

最近、クライアント病院でセミナーをを開いていただくことが多くなりました。ブランディングのためです。 本日、クライアント病院の第一回のセミナーを開催します。林間病院の岡田院長のお話が始まります。 テーマは「地域ね根ざす精神科病院にできる事」で…

高齢者住宅は医療の機能を強化する

少子高齢化や経済不活性を原因として、日本の財政が逼迫するなか、医療費や介護給付の原資を確保することが困難となってきました。厚労省は病院の機能分化や平均在院日数短縮を以って病院病床削減の方針を出しています。 急性期は急性期らしく、慢性期は慢…

ジャカルタ医療事情

ジャカルタ3日目を迎えました。朝の景色は日本と同じようにみえます。気候は日本より湿度が低く、太陽の光は強いものの、東京よりもずっと過ごし易いイメージです。 さて、医療について説明します。 昨日訪問した病院のCEOの説明では、インドネシアには、国…

コミュニケーションの力

自立している仲間は、それぞれのミッションを果たしつつ、いつでも意思を疎通させることができます。もっている思考や方向が同じ領域にあることで、信頼し合える関係にあるからです。 彼らは自分の成功のためには、他者との関係作りが不可欠であり、協力し、…

輝く人たち

私にはたくさんの尊敬する人たちがいます。ある人は病院の幹部であったり、介護事業者のトップであったり、一般会社の社長であったります。また、そのほかにもたくさんの仕事上の関係者や友人、私の会社のスタッフにも尊敬できる人はいて、彼らからもいろい…

クリティカルパスを使う病院

多くの急性期病院ではパスの使用が盛んです。 先日、ある病院のパス委員会のミーティングで再確認した事項が以下です。 疾患ごとに治療内容や検査、達成すべき目標を明確にした工程表をクリティカルパスといいます。ご承知のように、早期に治療を完了するた…

組織活力の源泉は、満足を求め覚醒した個人である

人生は短い。ながいようで短いと思います。最期のときにならない実感できないことだとは思いますが、若いときには感じられなかったことが、年齢を重ねることによりリアリティをもって感じることができるようになってきたし、今日より明日、明日より来月、来…

医療の3つの戦略

増患、単価アップ、生産性向上が病院戦略の基本です。病床によっては、これにDPCの有効活用が追加されます。これらは全て、医療の質を基礎として初めて成し遂げられるものです。 急性期において在院日数が短縮されようとしている現状では、ベッドの稼働率を…

4つの病院マネジメント領域と職員のマネジメント

あらゆる職業でマネジメントが必要になることはいうまでもありません。マネジメントというととても大きな概念であり、組織における各階層のマネジメントもありますし、個人のマネジメントもあります。 組織におけるマネジメントは多様であり、法的な対応から…

レポートの作成について

病院の企画室には、さまざまなレポートを作成する機会があります。 毎月の予算実績比較についてのレポートや診療内容についてのレポートがそれらの一部です。予算実績比較についていえば、現状どのようになっているのか、原因は何か、そして対策はどのような…

地域に残り活躍する病院を支えるもの

病院にほぼ毎日のように訪問するか、医療に関する事業に関わるか、あるいは介護の仕組みづくりに取り組むなかで、組織力を考えます。 明らかにリーダーに課題があることや、スタッフに問題があるケースもありますが、大抵は皆懸命に頑張っているように見えま…

人の力を引き出すリーダーシップ

人の力を引出し、成果をあげてもらうのことはそう楽なことではありません。 自分の力でできることは限定的です。 やはり組織の大きさに合わせたシステムが必要となります。そして、そのシステムを運用する人がいる。その人は一定程度の力を持った人、信頼で…

ヘンダーソンに学ぶ看護

ある病院の看護部長が以下の資料をくれました。 「V.ヘンダーソンは、看護を『看護師は、自分の考える充足のさせ方ではなく、看護を必要としている人の基本的欲求の充たし方を中心に、援助していく必要がある』として看護のあり方を指摘しています。 ここで…

システムがないために現場が混乱する

さまざまな病院に毎日おじゃましていると、部署間コンフリクトが数多く目立ちます。 部署間コンフリクトへの対応について以下、簡単にレクチャーした資料がありますので、提示します。 1.はじみに 部署間コンフリクトの対応を行うことで、業務の生産性を向…

医療のこれからの在り方

財政がひっ迫しているなか、高齢化が進み、医療費をこれからいまと同じ状況で維持することが困難な 状況になってきます。厚労省は病院病床の削減を旗印に、あの手この手で、質が高く、合理的な医療を推し進めています。従来の医療をそのまま懸命に行うだけで…

職員が成果をあげるために必要な事項

人は自らの思いにより活動するときに最大の成果をあげることができる、といわれています。 ある組織のなかで人がもつ自らの思いは組織の思いと同一でなければなりません。 少なくとも組織のもつ思いを共有しなければ、組織は成果をあげることができません。…

よい病院にはよい事務部長

facebookでご紹介した、K病院の岡野事務部長です。この病院は次長をも含めて事務方が充実してきており、村田院長の采配がうまく機能している病院です。 事務部だけではなく、前向きで、どのようなことでも吸収し力にしていく実直さがみえる職員幹部及びスタ…

誰からも信頼される病院になるための一つ条件

病院で仕事をしていると、次々にクレームに出くわします。もっともな話とそうではないものとがあります。前者は振り返れば、時間がかかる、仕組みができていない、スキルが低い、説明がうまくできていない、心遣いが足りなかったなど思い当たる節があります…

無限に生まれる創造性

四季報の10年後に浮かぶ業界、沈む業界を読みました。 医療介護は雇用創出をリード。今後も高齢者人口増と歩調を合わせて安定成長が見込まれる。ただ、財政破綻、労働力不足など懸念材料も少なくない…と記載されています。 円高環境のなか企業が海外に進出…