リスクマネジメント
私は蠍座座の生まれです。北京で日中友好病院を始め幾つかの病院や介護施設を視察していたときに書いたこんな記事が出てきました。あれからあっという間に時間が経ちました。早いものですね。 医療機関や介護施設の視察の後、繁華街王府井(おうふせい)の中…
さまざまな病院に行き、改革プロジェクトを動かしていると、ときどき不思議に思うことがあります。例えばリスクマネジメントもそのなかの一つです。 リスクマネジメントは、医療安全レポートやインシデントレポートを提出することが基本的な仕事になり、そこ…
凄い時代に入りました。平成25年6月に、日本の政府債務は1000兆円を超えました。 GDP比でいえば、200%をとっくに超え、第二次世界大戦の前、最悪の借金を持った時期を凌駕しています。 平成25年10月現在、米国の債務引上げ問題が世界を震…
私の尊敬する医師のなかに、ERにいたのち、内科医としていくつかの病院を周り、病院の幹部になり、さらにクライアントの病院に転勤してきた医師がいます。 彼は、いつも穏やかで、冷静です。救急車もすべて受けて、自ら診察し処置をして、最適な手段により次…
銀座四丁目のショウウィンドウのなかで、しまうまさんを発見しました。 いつも私たちにすてきなお尻を向けて静かにしています。いつもガラスのなかにいるしまうまさんも苦しいだろうと思うのですが泰然自若としていて、さすが大人だな~と考えたりするわけで…
そもそもリスクマネジメントは一義的には現場が対応すべきものです。現場に業務改革マインドがあり、何か起これば常に対策、何かあれば常に改善という活動がおこなわれる必要があり、その一部がリスクマネジメントであるわけです。他の業務改善事項のなかで…
リスクマネジメントは、レポートを提出、対策立案、マニュアルへの反映、教育といったあるべきマネジメントにつなげていく必要があります。しかし、単純なたったこれだけのことでもできていない病院が数多くあります。 SHELLや根本原因分析法など(4E4Mを…
いろいろな病院におじゃまして思うこと。本当に事故は起こるものであるということ。どの病院にいついってもいつも何かのクレームやアクシデントがあります。インシデントはレポートをみなければ、そして自己申告しなければ、あるいは現場にいなければみえま…
西側の便はすべて欠航という状況で東に行く便だけがかろうじて残る空港は、閑散としており、団体旅行の人々が旅の残り少ない時間をいつくしむように笑顔でゲートに並んでいる姿がとても目立つ、そんな時間がながれていました。 ときおり強く吹く風や風に煽ら…
クライアントのY病院のリスクマネジメントの委員長である医師は、こう説明しました。アクシデントひとつひとつに対策を立てていたらとんでもなく時間がかかる。だから大きなものや統計的に重要なものだけに対策をたてる。って本当にびっくりします。 そもそ…
組織は中にいなくても動かせる部分と中にいなければ動かせない部分があります。今回の医療制度改革における病院の変革テーマは業務改革であり、具体的な手法がとても大切になりますが、日々の業務のなかで達成すべきものであり、毎日の仕事のなかでひとつひ…
私たちのように年の200日以上出張で、ホテルに100日以上宿泊することがあると、いくつもミスをすることがあります。 ひとつは、夜シャワーを浴びなければ…と仕事が終わって倒れるようにベッドに入ると必ず思います。 そのまま服を脱ぎ散らかして寝てし…
随分前に、医療事故で訴訟となるのは、次の3つであると説明しました。 ①注意義務違反 ②看護観察義務違反 ③説明義務違反 これらについて十分に事前に検討し、それぞれが発生しないようにしようという意味でした。しかし、最近の医療事故の内容をみていると、…
先日は広島空港で待ち合わせをして、人を待っている10分の間100円PCを利用して記事を書きました。リスクマネジメントの話です。 リスクマネージャーは随時レポートがあがると現場に行って話しを聞き、そして原因を検証しながら対策が正しいかどうかを…
関東S病院では、インシデントレポート(レベル設定が悪く、アクシデントも含む)が先月120件もでました。過去には毎月10件でるかでないかであったものがよくこれまで活性化したと思います。ただ、これだけよくあるなというほどのインシデントアクシデン…
前回説明しましたが、いろいろな病院の安全レポートをみていると気がつくことがあります。対策がショートカット。 1.(原因)集中できていなかった(対策)集中する 2.(原因)マニュアルをみていなかった(対策)マニュアルをみるようにする 3.(原因…
リスクマネジメントの究極の問題は、対策立案が思うようにできないということではないでしょうか。 レポートをみていると、どうしてもショートカットな、つまり~ができていないという事故原因について ~をするようにする、という対策になりがちであること…
「7.対策が標準化されていないため、同じ事故が何回も起こる」 対策は、標準化すべきです。勿論、ショートカットの対策、すなわち、注意する。集中力をもつ。マニュアルを閲覧する。といったものは標準化する意味がありません。注意すること、集中力をもつ…
「4.周知される方法が確立されていない」 対策を立案して、通達を出す、あるいはマニュアル化する、といったことが行われればよいほです。一般的には、これらが行われないという印象です。マニュアルへどの程度反映しているのの調査を13の病院で評価した…
「3.対策が現場に周知されていない」という問題です。 実際には、リスクレポートをコピーしたものを職場にファイルをしたり、対策が立案されたのちそれをフィードバックするといったことが行われますが、それから先は職場での対応になってしまいます。 本…
リスクマネジメントの問題点の検証をしていきます。 まずは、リスク処理フローです。 ①インシデント、アクシデントレポートのフォームが整備されていない ②事故が起こってから処理されるまでのルートが確立されていない といった内容です。 フォームが整備さ…
続きを説明します。 31巡視活動は静態的なチェックですか 32巡視活動は動態的なチェックですか 33フォームや記載方法を統一したマニュアルはありますか 34業務と業務のつなぎめでの事故発生を考慮したマニュアルになっていますか 35対策はマニュアルに直ちに…
リスクマネジメントの問題点でいつも気がつくことは次のものです。 1.レポートの処理ルートにおいて複数の目を通していない 2.対策がショートカットになり、本質的な対策になっていない 3.対策が現場に周知されていない 4.周知される方法が確立され…
リスクマネジメントについて、チェックをしてみてください。 以下、病院で弊社が利用しているチェックシートの一部を提示します。これらは拡大チェックを行うことを志向しており、リスクマネジメントがリスクマネジメントだけで成り立っていないことを説明し…
リスクマネジメントの本質は、リスクを管理して、事故をなくすということですよね。 情報収集の段階から整理、分析、原因特定、そして対策立案、具体的な行動といったことが必要です。 多くの場合、原因分析のさまざまな手法があるにも関わらず、本質的な部…
インシデントレポートやアクシデントレポートなど、呼び方は異なりますが、リスクマネジメントにおけるレポートのあり方が問われています。 ある病院は対策を職場で立案したのち、リスクマネージャーがチェックし、委員会で追認(問題があれば刺し戻し)とい…
インシデント・アクシデントレポートはどのように作成される必要があるのかについて考える必要があります。レポートの記載条件は、発生事項、発見者、状況、レベル…等々さまざまな項目によってつくりあげられていますが、さらにそれらの内容についての検討を…
昨日、車を運転していて、前から車がきていることに気がついていながら、急に左折してしましました。 あとで考えるとそうさせた理由があります。それは左側に仕事で必要な会う予定の人がいたからです。早くその人と話をしたいという思いが、目の前にあるリス…
インシデント、アクシデントレポート分析のご依頼が増えています。 提出のルールや運用状況、さらには記載内容についてのチェックが主な仕事です。さらには対策を立案することや同じ事故がどのような頻度でどうして発生しているのか。SHELL分析だけでは…
前回の記事で、次のように書きました。 『⑤意識は、こうしたら事故になる、訴訟になりやすい、間違いが起こるといったことに対処する意識。事故に対する意識をもっている者とそうではないものは大きく結果が異なります。 勿論、一番重要な意識は「患者第一の…