よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

今日の出来事

日本の医療を護るために

私のクライアントの整形病院が7:1から10:1に看護基準を変更しました。重症度が維持できなかったからです。在宅復帰率は維持しつつも、重症度が維持できないという病院が数多くあり、7:1削減目標の9万床を大きく上回って7:1病床が減少するとい…

これからの自分

ながい間、このブログを書いていませんでした。あまりにも退院してからの日々が慌ただしく、なかなかこのページに向き合うことができない状況がありました。 胆嚢摘出が2月後半でしたから、もうすでに3ヶ月以上経過しています。この間、フルに休みがとれた…

精神科医療における退院支援

以下はある病院の会議用の資料です。 現在、入院年次別の患者リストをみると、例えば180日を以内の患者は、ほとんど存在せず、明らかに超長期の患者が多く入院していることがわかります。 20歳代で入院し60歳を超える方々をはじめとして多くの患者さ…

病院の進む方向について

診療報酬改定のあと、多くの病院が進む方向について悩みをもっています。 急性期は急性期として、またケアミックスはケアミックスとして、そして慢性期は慢性期として。どこに進むのかについて悩んでいます。 重要なことは診療報酬そのものだけにとらわれず…

病院のリートについて

最近、病院の不動産投資信託(リート)が脚光を浴びています。特別目的会社をつくり、投資や借入れ、社債を以て調達を行い信託をかませつつ病院の土地建物を運用することになります。 病院は、対価として資金を得て、次の投資に振り向けたり、また借入の返済を…

診療報酬改定とその先にあるもの

診療報酬改定の内容がほぼ出そろってきました。各病院は、診療報酬がどのように変わるのかにより、大きく収益構造を変えることになります。 診療報酬の改定の結果をみながら、自院は急性期でいくのか、7:1を維持できるのか、地域包括ケア病棟や病床をどの…

医療の体制について

病院を運営にするにあたり、必要なことはその病院が地域で役割を果たしているかどうかです。 他の医療機関と連携し、病院の業態に合せた役割を果たしていれば、地域で質が高い病院とし、評価され残っていくのだと思います。 役割を果たすということの定義が…

台風と医療

いま、私を乗せた空港バスが、少し小雨になった夜の街を懸命に走っています。 最終の便に間に合わせるためです。 病院をで出て他の場所でミーティングをしたのち慌ててバスに飛び乗ったときには、台風で高道路がへ閉鎖されているという噂や、雨で車が混んで…

ベトナムの医療と日本の関係

いま、ホーチミンシティにいます。小児科診療所のチェーン展開をするためです。 まずは、日本の投資家がベトナムの診療所に投資します。さらに我々が日本の診療所運営のための業務フローやマニュアル、接遇の仕組み、感染症対策、リスクマネジメント、業務改…

医療における適正利益とは

適正利益とは、患者さん、業者さん、職員、病院などすべての利害関係者の誰もが損をしない範囲の利益をいいます。 適正利益を出すためには、当該病院が地域で比較優位をもたなければなりません。 特徴を出し、医療の質を向上させて、情報開示を行うなかで、…

医療の未来

医療の未来は明るい。しかし、患者さんを増やすこと、今ある経営資源で最適の医療を行うことが前提です。 まず、患者さんが来院しなければ、はじまりません。営業が必要です。 あまりよくない評判があれば、様々な方法により、それは払拭しなければなりませ…

リーダーの情熱が枯渇すると組織は衰退する

組織は人で構成されます。組織がうまく機能するためには、ざまざまな分野の職員が、それぞれの得意分野における技術技能を組織に提供し、それらの連携をもって、成果をあげていくことが必要です。 方向を決め、具体的な手法を設定し、計画を立て、構成員を説…

軽んじてはいけないマニュアルの効用

先日、セミナーを行いました。マニュアルがいかに大切であるのかについての説明を行いましたが、以下のチェックシートがあることを思いだしました。マニュアルの作成及び運営について、以下のチェックシートにより、自院の現状を調査してみる必要があります…

職務基準は病院の憲法である

いろいろな病院を訪問しますが、以外と職務基準がありません。職務基準は病院の到達すべき能力レベルを示したものです。憲法のようなものだと考えています。それがない組織は、個々のスタッフの能力に依存した病院運営を行うはめになります。優秀な人が辞め…

自信を持った医療ができるよう

私の講演会のあとのアンケートに学ぶことが、たくさんあります。 ▽理解できた ▽良かった ▽役に立った という意見は、嬉しくありがたいですが、たぶんに社交辞令が含まれている可能性があります。 それに対して ▽病院戦略の見直しをしようと思いました ▽ギア…

人がやる気になる理由(4)

シリーズ最後です。 組織風土・文化について説明します。組織風土や文化は働いている人の行動様式です。組織のルールは過去のそうした人々の蓄積の結果であり、また、現在においてはそこで働いている人の行動や態度、仕事の姿勢といったことに顕在化するもの…

やる気はどこから来るのか

人がやる気になるのは、なぜなのか。 とても難しい問題です。全ての人がやる気になることができる方法があれば、誰もが採用する事でしょう。 ご承知のように動機付け理論や、動機の喚起に対する考え方は沢山あります。ここでは、それらを列挙して検証するこ…

魂に浸透する思いがリスクを排除する

リスクマネジメントにおいて、もっとも重視されなければならないのは、事故が起こらない仕組みです。誰が対応しても、事故が発生しない、そんな仕組みがあることが理想です。しかし、100%それが達成できないとすれば、個人の意識やスキルを高めることが必要…

よい病院よくない病院の見分け方というタイトルについて

よ病院よくない病院の見分け方、というタイトルは、どんな病院がよい病院で、どんな病院がそうではない病院かを直接指摘することを期待させるタイトルだと思います。 しかし、私が意図したのは。もっとより基本的なところ。すなわちよい病院をつくるためには…

病院における接遇は技術が軸に

病院において説遇を考えるときに、もっとも必要なことは患者さんへの思いです。 しかし、思いだけで接遇が完成するわけではありません。そこには、接し方の技術が必要です。態度や言葉遣い、姿勢や対応などは、技術の一部です。今の接遇研修はそこを狙って行…

仕事のこなし方

私たちは、一度にたくさんの仕事をこなさなければならないことがあります。 そのときに、ただ漫然と仕事をすると、すべてをこなしきれないことになりますし、新たな仕事をさらに追加するなどということは、論外になります。 結局のところは、いつも忙しく、…

走り続けること

もう既に今年は6月を明日で終わり、平成25年の後半の時期を迎えます 何とかしようと焦りながら抗い、闘いながら時間が過ぎていく。振り返ると思った通りの成果があがっていないいことに愕然とします。 そうであっても、私たちは歩みを止めることはできま…

利他の実現のために

徹底的に、他人に優しくしようとすると、周りに気を遣いすぎる可能性が高くなります。あれこれ相手の気持ちを考えたり、あのときにこうすればよかったと悩むことがあります。自分の意思を凌駕することもあり得ます。 自分なくして、他のために行動できるのか…

緊張と弛緩のリズム

日本には四季があり、季節季節にそれぞれの場面があります。人々は季節の移り変わりに合わせて気持ちを変え、生活を変化させながら自然に合わせた生活を営んでいます。 季節が移ることにより、少なくとも2回~4回は食事や衣類、そして考え方すら綾となり、私…

心をコントロールする

昨日、約束の時間に間に合わせるため、ミーティングが終わるや否や慌ててタクシーで、ある地方駅に急ぎました。なんとかぎりぎり間に合い胸を撫で下ろし、おまけに席にも座ることができ、安心して電車で移動していました。 と、突然二三駅を過ぎた頃に、通過…

進むべき道

ほぼ、毎日のように病院に訪問していると、それぞれが問題を抱えていることがわかります。 その内容は多様で、解決が容易でないものも、数多くあります。これらを解決するためには、組織一丸となり対応しなければならないところですが、当事者意識のない、…

やらなければならないことを前向きに

自分が何をしたいのかわからない、という人はいないと思います。何が好きなのか、何な興味があるのかを胸に手を当てて考えればすぐに答えを出すことができます。 明確でも曖昧でも、漠然としてでも、何かがそこにあるのではないかと思います。 もし、ないの…

先をみるということ

先をみるということは、よほどの知識や経験がなければできないことではないかと思います。さらに、何かの変化を基礎として将来を予想するためには、変化を観測するための指標を自分のなかで決めていなければなりません。 これは経済指標や他の指標だけでは…

計画性という特性

計画性をもって、何かをすることの大切さは誰もが知っています。しかし、その精度や実行についての程度は、計画性とは別の次元であり、同一に語れません。 計画倒れ、見かけ倒し(少し意味は異なりますが…)等といった言葉があるように計画性ががあるといって…

自立と連帯

人間、最期は一人で終わらなければなりません。誰も助けてくれないし、一緒に行ってくれません。 もちろん、他の立場からすればある人を助けたいし、一緒にいたいと思うこともあるでしょう。心からそう望むことがあるのも分かるし、自分にもそうした人は少な…