よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

皆さんの病院と診療所

患者さんからみた病院の問題点(1)まずは受付で~す

医療従事者意外の者として、いろいろな病院のなかから9年間病院をみてきて判ること。患者さんの側から感じたことと、病院側の問題点を整理していきたいと思います。ますは受付ですか。総合受付がある、あるいは看護師さんが申し込み用紙に記入する場所にい…

看護師さんお願いします(6)2交代制やむなしという背景

ネットで記事をみつけました。ちょっと引用してみます。(医療・保健・介護労働を問い直す会・S) http://www.workers-net.org/wk111item.html 『この背景には、現在の「8時間3交代制」も、ギリギリの人員で組んだ場合、「日勤の次に深夜」、「準夜の次に…

看護師さんお願いします(5)看護師さんの仕事時間は…

看護師さんて仕事がめちゃくちゃ大変ですよね。とりわけ2交代制における夜勤です。 まず、問題点として、 1.働く時間が15~16時間程度(それも夜の時間帯) 2.患者さんのケアをするが人員が少ないのでより大変 3.患者さんの様態が悪くなるときに…

患者さんからみた病院と病院からみた患者さん(11)このごろ、部門計画ばやりなんです~ぅ

5つのクライアントで、職員アンケート、経営方針立案、部門方針(計)への落とし込み、そして各部門の月次の行動チェックによる行動計画検証といったことが行なわれています。 やっぱり組織の方針が部門の方針に落ちて、それが具体的な行動計画になることっ…

患者さんからみた病院と病院からみた患者さん(10)職場の環境がよくなければ…

医療事故の半分はヒューマンエラーですが、以前にも書いたように、そのうち個人の技術技能不足が半分程度、そしてついうっかりとか、集中力を欠いてとか、気持ちが不安定であるとかいったものは、実はGYPーNSさんがおっしゃるように、職場の環境である…

患者さんからみた病院と病院からみた患者さん(9)個人の技術技能の向上

医療の質を担保するのは、個人の技術技能の向上と仕事の仕組みの見直しです。 病院の場合には、個人の属人的な頑張りで病院の仕事が成立つ傾向があります。良い人が入っただけで業績があがることがあります。しかし、それではその人の才能だけに頼ることにな…

患者さんからみた病院と病院からみた患者さん(8)患者の気持ち

この数日間、熱っぽく、咳と痰がでて、苦しく夜もよく寝れませんでした。 何よりも仕事がら、毎日講演会やレクチャー、セミナー、会議があるので、声がでない、でづらいって最悪苦しいです。鼻で息ができず苦しいし、気持ちも悪く立っていれなくても毎日飛行…

患者さんからみた病院と病院からみた患者さん(7)患者になってみました

日ごろ毎日病院で経営コンサルティングを行っていると、どうしても病院の側に立った見方をするようになります。 先日、地方の病院に訪問したとき、その前日風邪を引いたなかでのセミナー5時間を受けて(懇親会でビールも飲んだし…)、声がでづらいのを理事…

患者さんからみた病院と病院からみた患者さん(6)本来の接遇って

病院で接遇教育が行なわれることがあります。 あまりにも言葉遣いがゾンザイであったり、態度が社会常識から外れているといったことが理事長の悩みです。 でも患者さんは職員の挨拶、笑顔、礼節が正しければそれで納得するんですか? そうではないですよね。…

患者さんからみた病院と病院からみた患者さん(5)げげげ~ぇ

「先生の事情」 http://blogs.yahoo.co.jp/ocyoko29/3549860.html この記事をみて感じました。 医師も人間ですから…。糖尿病で入院している脳外科の医師を理事長が働かないって怒っているとか…、 逆に不摂生がたたって病欠している医師、仕事をし過ぎて体を…

患者さんからみた病院と病院からみた患者さん(4)

今日は病棟婦長と看護師とエイドの人員過不足調査をしました。 患者さんを看護するために必要な人員をチェックするともに、もちろん看護基準は担保するものの、それ以上にいるスタッフの削減を目的としてのヒヤリングでした。 1.合併症の患者さんに対して…

かかりつけ医(7)競合しちゃうかも…

病院の経営会議で、訪問診療チームと、地域連携チームからのそれぞれの発表がありました。 訪問診療チームは、病棟から在宅へ、という動きのなかで、訪問診療をも含め医師が在宅でのケアを行なうためのさまざまな工夫をしていることの発表及び、指導料をとれ…

患者さんからみた病院と病院からみた患者さん(3)

現場においては、数字といっても、当初数字は指標をいいます。 指標はCI(クリティカルインディケーター=臨床指標)です。あるICUの看護師さんは、医師が、ん~ん。もうそろそろ一般病棟に移そうか、といったときなぜそうであるのかをさまざまな臨床デ…

患者さんからみた病院と病院からみた患者さん(2)

病院で事務長と増患の話をしてきました。 いま病院は受診抑制で患者さんが減っている病院が多いです。 いままでなんとはなく病院にいっていた患者さんの自己負担が増えたため、そして長期にお薬を出すことができるようになったため、来院患者さんが減ってい…

患者さんからみた病院と病院からみた患者さん(1)

患者さんからみた病院は、その組織やマネジメントがどうであれ、適切な医療を受診できればそれで満足できます。どのような組織運営をしていても、患者さんからは、その内容はよく理解できません。すばらしいアメニティや設備があったとしても、実は経営的に…

かかりつけ医(6)想像の世界?

私が望ましいと思うかかりつけ医は、次のイメージです。 診療所の外は水がまかれて、すごく綺麗ではないけど掃除が行き届いている。 待合室の入り口を入ると、沢山の患者さんがいるけれども、温度は的確に管理されており、 てきぱきと診療が行われて待ち時間…

かかりつけ医(5)開業だよ

クリニックが繁栄するためには、クリニック(診療所)の院長が地域の「かかりつけ医」として信頼され、尊敬される医師になることです。また職員が信頼される職員になることです。 住宅地の診療所であれば、地域住民の健康管理をより的確に行うことで、また、…

かかりつけ医(4)

地域医療を考えると、病院は入院機能を、そして診療所は外来機能をもつことが必要です。 それぞれの役割分担のなかで機能を果たし、地域に貢献するのです。 そのためには、病院から外来患者を少しづつなくしていくということが期待されます。地域連携は、病…

かかりつけ医(3) かかりつけ医ネットワーク

診療所の基準が厳しくなります。今日の日経新聞の1面には、有床の診療所(19床以下=20床以上は病院)の医師の定数や看護師の定数に基準がなかったものを、病院と同様の基準をつくり、診療報酬をあげるとともに、病院の基準に近づけようとするものです…

かかりつけ医(2)

さて、かかりつけ医を探し、自分の本当のドクターになってもらい、健康に留意しながら心豊かな生活をしましょう。 診療所の先生に、先生かかりつけ医になっていただけませんか、って言えば、結構感動しちゃうかも。 でその基準をこれからお話しましょう。 ア…

かかりつけ医(1)

かかりつけ医をもたなければなりません。 私達は一地域住民で考えるとどうしても地域の大きな病院に行きがちです。 なにかあると地域の中核病院や、もしかすると大学病院にいきなりいくことが多い感じがします。 私はどちらかというと病院フェチで、昔から病…

大怪我をした指の大手術

通風だとか、肥満だとか、血糖値が高いって、やっぱり日常の生活管理が必要ですよね。 私も、本当はアバターちょっと違うって感じで体重が多いので(ほんの少しですよ)、いま減量しなければと思っています。でも沢山の食事をとってしまう、あるいは夜遅く食…

いや~びっくりしました。こうすると患者さんがあっという間に減っちゃいます

地域連携といえば、こんなことがありました。 ある病院の連携室の責任者が眼科の先生に一緒に地域医療やりましょう、と連携依頼に診療所を訪問したところ、ドクターはフンっていう感じで名刺を投げ、話も上の空だったそいうです。 その診療所は連携室の責任…