よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

なるほどね

昨日はある病院で、請求漏れのミーティングがありました。

どうしたら医事業務を質をあげながら、効率的に実施できるかがテーマでしたが、トップから一つ一つ過去から積上げてきた仕事をすべて、それが本当に必要なのかを見極めなければ効率化はできない。不必要なことを沢山やっているように思う。

確かに、医師から聴かれたときに、とか、学会の発表のためにどのメーカーのインプラントをいくつどの疾患で使用したかといったことについて日々データをとっているがそれがそのときではダメである理由が明確になっていない。データをとるために他の業務の優先順位が落ちたり、実施されないことがあれば、問題である、といった発言がありました。

これはゼロディフェクトといって、すべをいったん0にして、そこから絶対必要なものだけをピックアップして仕事を見直してみよう、といった経営手法なんですね。よく10年以上前にメーカがバリューエンジニアリングという手法のなかで利用していた方法です。

経営学は社会科学であり、経験からつみあがるものであることは理解していましたが、真理はひとつ、結局何千億円のあるいは何兆円の売上がある会社も病院も結局は同じことをやらなければならないということを改めで思いなおしました。考えてみれば当たり前のことなんですが…。