よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

眼底検査3回、結果記載なし事故の一種

ついでにリスクマネジメントについてのお話。
ハインリッヒの法則で~す。確かインシデント(未遂=ひやりはっとというんです)300件に29件の医療事故があり、そのうち1件は重篤な事故になるんです。

さきほどの「医療事故は患者さんの協力も必要です」の記事にある仮説でいくと、ベットの2倍はインシデントアクシデントがあるのですから、200床の病院であれば、200×2=400÷300×1=1.33件ということで、1年間に1件以上の重篤な事故例えば死亡事故があるんです。

ある大学病院ですが、レジデント(研修医)が胸の静脈から点滴しようとして静脈みつからず、次に担当医がきて血だらけ、結局2日後に麻酔医が腰から点滴、亡くなった義理の父の入院中の話です。亡くなったのは末期癌ですが、点滴時の件はレベル1の医療事故です。こんなことは日常茶飯事でしょうね。

簡単なものでいけば、我々の会社のスタッフが数人、ある病院で人間ドック受けたときに、しばらくしてすみませんもう一度採血させて下さいって、採血2度されました。で、眼底検査したとき、やはり最初の方が、2回パシャってして目くらましされたのち、すみませんもう一度といわれ、パシャとして、やはりもう一度と最後に男の人がきて目くらまし。その後びっくりしました。人間ドックのレポートに眼底写真はとれませんでした。院長印鑑、ってまじかよって~思いました。その後、機能評価とったって業界新聞に載っていたけど、大丈夫でしょうか?