今、診療所がとても重要な意味をもってきます。
厚生労働省が出した医療制度改正のポイントは、
①生活習慣病の予防
②平均在院日数の短縮です。
その2つをきちっと実行するためには、病院と診療所が協力して活動しなければならないことが沢山あります。
地域完結型医療の推進を徹底的におこなう。役割分担を行なうということがここでの骨子です。
まずは、家庭医としてのかかりつけ医は、日常的な地域住民の管理を徹底的に実行することが必要です。そして何かあれば専門医としての対応を病院が行なう、そして日常は地元での家庭医の仕事をするという分担がその一つです。
さらに、急性期の患者さんについては、在宅への復帰を誘導するためにも在宅医がいなければなりません。病院と連携しながら在宅であるのか居宅としての施設であるのかは別として、地域の医師の力に頼らざるを得ません。
日常的に診療所の医師は診療所の医師としてプライマリーの医療と疾病管理を、そして病院は急性期の患者さんと亜急性期の患者さんのケアを、といったかたちで徹底的に役割分担する必要があるのです。
これらを遵守しんがら介護を生業としている企業や施設とより親密な対応をしていくことのなかで、地域を守る、地域住民の安心、信頼を勝ち得ていくことが必要です。それが医療機関です。