よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

仕事で好かれる要素CANとマーシー(慈悲)レベルについて

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人は一人では生きていけません。

 

誰かの助けを受けたり、誰かを助けながら社会で生活しているのです。人は、他人との関係をどのようにつくりあげるのかについて意識を振り向けなければなりません。とりわけ仕事をうまく行うためには、相手から好かれる仕事をしていくことが必要です。

 

相手から好かれる仕事をするためには、3つの要素を身に付ける必要があります。正しい仕事の姿勢(Correct attitude)、適切な行い(Appropriate action)、必要とされる人(a person Needed)がそれらです。

これらの3要素を私はCAN(できる)と名付けています。

 

これらCANが備わることで人から仕事のうえで好かれ、仕事ができるようになります。

 

「正しい仕事の姿勢」は、約束を守る、人の話を聞く、要点を整理できる、仕事が正確で迅速、前向きであることを言います。

 

また「適切な行い」は、礼儀正しい、笑顔がいい、身だしなみ・清潔である、身振り手振りがあるという態度と、誠意がある、正直である、信念があるの生き方により構成されます。

 

そして「必要とされる人」は、仕事に精通している、仕事以外の知識を持つ、先見性をもつ、創造性をもつことを言います。

「必要とされる人」になることは、とても重要です。

 

まずは仕事で得意分野をつくること、そして自分の仕事の領域以外の知識をもつことも必要です。そのうえで、常に、これからの世の中はどう変化するのか、経済はどうなるのか、自分の仕事はどう変わるのかを考えます。

 

先を読めない人と仕事をしたいとは誰も思いません。先を見ることができる人は、それに備えて何かを創りだすことがでるからです。

 

足元を固めたうえで、常に先をみて仕事ができるからこそ、人から一目置かれ、仕事ができる人だ、と認められます。

 

仕事への姿勢や態度、そして人間性をも備えたうえで、必要とされる人になり、あの人と仕事をしたいと思われれば、一緒に仕事をしたいと思われる(好かれる)ようになります。

 

ところで、私は、ある人の他人への気持ちを憎い(-4)、大嫌い(-3)、嫌い(-2)、少し嫌い(―1)、何とも思わない(0)、少し好き(+1)、好き(+2)、大好き(+3)、愛している(+4)というスコアによりいくつかのレベルに分類しています。

 

憎いと愛しているは反対の概念です。人の生命(いのち)は、相手に対する感情を常に上下させています。仕事でも同じです。

 

気に入っていた上司が酷い言葉を投げかけてきたときには、同じレベルでいられるはずはありません。

 

逆に嫌な上司が優しく接してくれればレベルは上がります。相手が思う自分のレベルを高めるように行動することが必要です。 

 

なお、「愛している」のレベルは、仕事では、何事にも代えがたいほど気に入っているという意味だとします。

 

その上のレベルには慈悲(+5)のレベルがあります。対価を求めない、相手に対する思いをいいます。これをマーシー(慈悲)レベルといいます。

 

上記で説明したCANの要件を充たし人から好かれるだけではなく、この人のためならどのようなこともしてあげようと思われる人になれるようマーシーレベルにまで自分を高めることに精進したいものです。

 

仕事で人から好かれる人になることが社会で成功するポイントだからです。

 

出典:拙著「私のマーシーレベルは∞(むげんだい)」東洋出版