よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

思いを行動につなげる勇気

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何かをしたい、何かをしなければ、という思いを持つ人はたくさんいます。しかし、それらを実行に移せないことがあります。行動できない理由はさまざまです。

 

これが悪い、あのせいだ、あれが整備されれば自分は動ける、といった他律的なものや、(その時期であるにもかかわらず)まだその時期ではない、(優先順位はあまり低くはないものの)優先順位が低い、(「これ」には手を付けられないにもかかわらず)これが終わってから、といった自分のなかでやらない理由を決めてしまうことなどがそれです。

 

とりわけ「しなければならない」ことをしないことは厄介です。それが組織の要請であればなおさらです。「しなければならない」ことが自分の役割であったり責任であることが多いからです。

 

それができなければ、組織からは相手にされなくなります。組織のなかで、自分を活かせない可能性もあります。何よりも、それができないために職場の誰からも頼りにされなくなることは辛いことです。

 

表情には出さないとしても、また言葉では表現しないとしても、皆からあの人はやるべきことをいつもやらない人という烙印を押されることは、取り返しのつかない結果をもたらします。

 

信頼を失い、重要なことを依頼されなくなるだけではなく、知らず知らずの間にどんなことについても期待されなくなります。日々のルーチン業務をこなしたとしても、自然に仲間外れになり、業績評価制度があればなおさら賞与は増えないし、職能等級制度がなくても昇進、昇格が遅れることを甘受しなければなりません。

すべては自分の責任です。

 

能動的に「やらなければならない」ことに興味をもち、地域のために、組織のために、そして結果として成長する自分のために、できる限りの努力を以て行動する必要があります。 

自分を乗り越えたときの達成感を頼りに、勇気をもって一歩前に踏み出さなければなりません。勇気をもって思いを行動につなげることができれば、自分のしたいこと、やりたいことに向けて自分を引き上げていくことができます。

 

行うべきことの意味や価値をしっかり捉え、すべての事柄は、「人ではなく自分のことである」と受容れ、自責をもって行動することから、始めると良いと思います。

平均寿命80数才の人生、80数回しか、お正月を迎えられません。どう生きるのかは個人の価値観ですが、後悔はしたくないですね。