何事についても一生懸命になることは大切です。
利害なく、持てる限りの力を使って物事に対峙することは、仕事をするときの基本的姿勢だからです。
目的を達成するために、決めたことは絶対に行う。そして、組織に所属する限り、自分として、腑に落ちないことであったとしてもそれを理解し、受容れることができるよう考え、行動することが必要です。
もちろん不法行為や不適法なこと、正しくないことについては、これを拒否するだけではなく、排除しなければならないことはいうまでもありません。
また、どうしても仕事そのものが肌に合わないのであれば、仕事を変えることは本人の自由です。
但し、この仕事をしようと決めたのであれば、懸命に自らの役割を果たさなければなりません。
とはいっても、成果が挙がるかどうかは別の話です。懸命にやっているけれども成果が挙がらないことはたくさんあるからです。
「一生懸命やっているんですが、成果は挙がらないんです」ということは、社会では受け入れられません。例え一生懸命仕事をしていなくても求められる成果を挙げれば、組織では認められます。
本人の力量によっては、懸命にやってもできない人もいるし、本人は、適当にやっているつもりでも成果が挙がってしまう人もいます。
もちろん、後者の人が懸命に仕事をすれば更に高い成果を挙げられるのは言うまでもありません。
適当にやっているように見える人は、成果の挙がる方法を自然に身に着けていることが多いように思います。
一般的に、成果を挙げるためには、具体化と計画性、そして成果を挙げるための方法が必要なのです。
(1)具体化
目標を明確にするとともに、それはどのようにすれば達成できるのかを考え、具体的な行動に分解することが必要です。時間や資金の制約を乗り越えて、ベストプラクティス(最高の行動)を見つけることが求められています。
(2)計画性
ものごとは計画がなければ始まりません。上記の具体化は計画の一部です。
何のために、どこで、誰が、何を、いつまでに、どのように、そしていくらで行なっていくのかを決めて、計画表に落とし込みます。計画表があってはじめてすべてが始まります。
(3)適切な姿勢や態度、行動
成果を挙げるためには計画表にしたがった行動を管理する必要があります。経験や知見のない人は、計画表に記載されていることを本当に理解して行動できないことがあります。
自分の仕事の姿勢や態度をあるべきものとすることは言うに及ばず、相手から評価されたり、成果の挙がるよう、どう行動するのかを熟考する必要があります。
なお、組織には日々の具体的な動きについて、指示書を作成したり口頭で指示しながら現場をコントロールする仕組みが必要です。
上記を行うための制度構築を行うとともに、マネジメント能力の高い人を採用することや、リーダー自らが積極的に行動するのかを考え、行動するプロセスを整備することはいうまでもありません。
今、私たちは、見えない不安と闘うために自己変革を開始しなければなりません。ただ一生懸命行動するのではなく、期日内に求める成果が挙がるよう行動していきたいものです。
そのための方法をしっかりと考え行動することが求められています。