よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

論理的に話ができる教育

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 論理的とは、手順や方法を明確にして考えることをいいます。

 

なぜ論理的に話しをするのか。

 

話をするときに一定の考え方にもとづいた手順や方法により話をすることにより、言いたいことが相手に伝わりやすいからです。

 

論理的に、短い言葉で事実をしっかり伝えることで、ムダのないコミュニケーションをとることができます。

話はできるだけ簡潔かつ要点を伝える、ということをテーマとすれば、①結論②理由を話すのが適当です。

 

〇〇をしたい、それは〇〇だから、という話し方を原型として、あらゆる話を組み立てることがベストです。そこで必要であれば、その話の③詳細を、主観や感情を含めずに事実として付け加えます。

 

例えば、「本日、17時から〇〇会議室で医療安全対策委員会を開催します(結論)。重大な針刺し事故が発生したためです(理由1)。緊急に対策を周知徹底する必要があります(理由2)。できる限りの参加をお願いします(詳細)」といった具合です。

 

これを、「今日、〇〇病棟で、重大なアクシデントが発生しました。針刺し事故が起こったのです。ありえないことです。びっくりしました。

なぜ事故が起こったのか原因を分析して、皆で対策を検討し、現場に周知徹底していかなければなりません。突然で予定のつかない方もいると思いますが、医療安全対策委員会を開催するので、申し訳ありませんが、委員の方はできるかぎり集まってください。

時間は17時で会場は〇〇会議室です」と伝えるのと比較してみれば、前者の伝わりやすさは一目瞭然です。

 

   リーダーが、ことあるごとに「結論」、「理由」、「詳細」の順番で話をすることを習慣とすること、そして、日常的に「結論は?」、とか「まず結論から言ってね」とかの指導を行うことでこの考え方を定着させます。教育に王道があるものではなく、リーダーが体現すること、口酸っぱく言い続けることが有効との結論です。   

 

なお、論理的な話に必要な結論、理由、詳細にプラスして「相手に信頼されている」ことを挙げておきます。

 

いくら論理的に話しても、相手が自分を信頼していなければ、伝わるものも伝わりません。

 

職員は日ごろから成果を挙げ、実績を積み重ねるとともに、論理的に話すことの目的を達成するため、常に誠実に、誠意をもって相手に接しなければなりません。

 

信頼の基礎となる人間性を高める教育はとても骨が折れるものですが、これもリーダーの率先行動で成し遂げなければならないことだと思っています。