よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

閃きと努力

 

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 閃き(ひらめき)とは、「瞬間的に、考えなどが思い浮かぶこと」をいいます。閃きにより何かを思いつき、そこから何かを始めることがあります。

 

 閃いたアイデアから、ただちに何かを始められることもあるし、閃いたことに沿って準備を行う、再度他の考えはないかを探る、思い直して止める、といったながれもあります。

 

 さらに準備をしていたら、違うアイデアが生まれ、思い直して元のアイデアで行動するのを止める、ということもあります。

 

 また、既に進めている何かがあり、そのなかである手法への気付くこと、工夫する着眼が閃き、それを使って前に進むということがあります。

 

 意思決定における代替案がいくつかあり、どれにするか迷っていたときに、まるで神の啓示のように、あるものを選択すべきだと閃いてあるものを選択することもあると思います。

 

 こうして考えると、閃きは

  1. すぐに何かを始める
  2. 準備をして何かを始める
  3. 何かを深く考える

きっかけになるし、また

 

  1. 既に進めている何かをうまくやる
  2. 何かを選択する

ときの力になることが分ります。

 

 ここで質の高い閃きを得て成果を挙げるためには、二つのポイントがあります。

 

 一つは自分のやらなければならないことに懸命になり、そのことに精通するだけではなく、さまざまな知識や経験を得ること。

 そして何よりも、自分が解決したいことに対し悩み、何とかしたいと真剣に悩むことが必要だと思います。

 

 問題を必ず解決するという思いや信念をもち何かに取り組んでいるが、なかなか解が見出さない。

 せっぱつまって、これをこのときまでに解決しなければならない。

 一体どうしたらよいのだろうと考え抜いたとき、ふっと、突然に眩しい光が差し込むトンネルの出口に辿りつける、そんなイメージだと思います。  

 

 私には、自分でトンネルをつくり、トンネルから抜け出すために懸命になり、歓喜のうちにトンネルを抜けることを繰り返している友人がいますが、凄いですね。

 

 さて、二つ目は閃いた後の努力です。

 

 閃いただけで、それが何かのきっかけになり解を得たとしても、そのことで何かを成し遂げる、行動の実効性を担保するためには、ひた向きな努力がなければならないということです。 

 

 閃きにより得たアイデアや、選択した代替案に、死に物狂いで取組む努力をしなければ、物事はうまく進みません。

 トンネルを抜けただけではなく、文字通り山を越えなければ達成感は得られませんよね。

 

 ここでも何かを達成するためのひた向きな姿勢、それを支える思いや信念が必要になります。

 

 閃きを得るための日頃の努力、そして閃きにより得たことの実現のための努力を以て、閃きがはじめてスポットライトを浴びます。

 

 眩しくて目を開けていられないほどの輝きが人を照らし他に影響を与えます。

 

 何よりも自分の心の歴史のなかに、何かを達成したという金字塔をいくつも打ち立てることができるのです。

 

 閃きにより自分を高め、成果を挙げて目まぐるしく変化する環境を超えていけるよう、日々を大切に生きていきたいものですね。