よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

瞬間、瞬間を大切に

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人には生まれてから亡くなるまでの間、時間が与えられます。

 

もちろん寿命のながい人もいるし、短い人もいるので一定量の時間がすべての人に平等に与えられている訳ではありません。ただ、瞬間の連続が「時間」をつくりだしているとすれば、物理的な時間のながさではなく、瞬間は平等に与えられています。

 

なぜ宇宙があり、なぜ地球があり、なぜ人類が存在するのかといったことへの疑問はきりがなく、うまい解を得られませんが、自分が生きていることは事実です。

 

生きていれば何かを思います。与えられた時間で「何かを思える(考える)」自分がいることは疑いの余地はありません。

 

デカルトの「我思う、ゆえに我あり」はあまりにも有名な命題ですが、「自分はなぜここにあるのかと考える事自体が自分が存在すること」の意味は、「自分が生きているから思える」と同義です。

 

敢えて言えば生かされて「何かを思える」のは幸せです。せっかく与えられた時間や「何かを思える」機会を無駄に過ごすのはもったいないですよね。

 

なので常に今日一日のことや、これからのことを思い、時間や機会をうまく使わなければなりません。瞬間、瞬間を懸命に生きて行けば、例え突然予期しないことで命を失ったとしても、後悔のない生き方ができる、とも思います。

 

しかし、そうは問屋が卸しません。うまくいかないことが多く凹みます。

 

振り返ると意思の弱さや体調の不調が、うまく生きるための阻害要因になっています。

それらの問題は3つに区分されます。

 

  • 仕事の仕方が悪く、本当に疲れ切って集中できず、思いを持続できない
  • ここまでやったのだからこれでよいと慢心してしまう
  • 外部から思いもしない横やりがあり自分の時間をうまく使えない

などがその内容です。

 

一つ目の問題は、仕事の能力を高めること、スケジューリングや段取りをうまく行うこと、体調管理をしっかり行うことで解決できます。食事量や内容・時間、睡眠や運動の質量、そしてメンタルが課題です。

 

二つ目は、油断せず、目標を高く持ちこれでもかこれでもかと闘い進むことで解決します。これだけやったのだからできなくても仕方ないとか、疲れたからしようがない、家族との時間は外せないよね、などの言い訳をしないよう意思を強くすることが課題です。

 

仕事に対する価値観にもよりますが、時には「何かを失わなければ、本当に欲しい何かを得られない」と覚悟しなければなりません。

 

0・100ではなくうまく取捨選択を行いながら行動することも一つの方法ですね。

 

三つ目の問題ですが、外部からの電話や連絡、突然の仕事や依頼への柔軟な対応、先回りした準備で乗り切れます。行動の時間配分を適切に行うタイムマネジメントが課題です。円滑にことを進められるよう組織内外の関係者との良好な関係を維持し障害をなくすことが有効です。

 

どうしたら理想的な生き方に近づけるのか、日々悩みつつ、ここにあげた3つの問題の課題解決を行いながら生きることは人生そのものである、と考えています。

 

人が平等に与えられた瞬間の時間や思いをもてる機会を充実させることが、最期の最期まで私たちに求められています。

 

私も、生かされて活動を行うことを使命と決め、達成感を拠り所にして「やりたいこと、やらなければならないこと」をやり通せる人生を送りたいと切に願っています。