よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

クリティカルパスチェックリスト(2)

続きです。

26一次パスから二次パスに移行したパスは何件ありますか
27結果としてそれぞれの二次パスでは、当初より何日間在院日数を短縮しましたか
28科別のパスを利用した活動状況を把握していますか
29パスの個々の項目についてアセスメントツールとしてのマニュアルは整備されていますか
30パスのアセスメントツールとしての関連図は作成していますか
31疾患別の平均在院日数を記録していますか
32どのような分布になり、どこを標準的なゴールにするのかといったルールはありますか
33クリティカルインディケータ(臨床指標)を利用していますか
34アウトカムマネジメントといったアプローチをしていますか
35患者用パスは整備されていますか
36予定入院における外来検査実施率
37医療事故による平均在院日数への影響を調査していますか
38どの程度、平均在院日数短縮を阻害しますか
39パス個別の勉強会を現場で実施していますか
40パスと看護プロセスはマッチングができていますか
41パスとディスチャージ(退院支援計画)とはマッチングができていますか
42パスの各行為についてタイムスタディーを行っていますか
43パスが行為別原価計算のために利用されていますか
44生活習慣病の管理について診療所との連携をしていますか
45地域連携パスを作成する方向で対応していますか
46地域連携パスを作成していますか
47患者さんの一日のタイムスケジュールを作成していますか
48それは誰ですか

あまり役に立たなかったかもしれませんが、以外と基本的なことができていないのが現状です。平均在院日数の短縮は形式的要件と実質的要件に区別されますが、実質的に平均在院日数を短縮するためには、医療の質を高めなければなりません。パスはそのための最ももメディカルよりのケースマネジメントのツールであると考えます。