よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

リスクマネジメントの問題点(5)

 「7.対策が標準化されていないため、同じ事故が何回も起こる」
 対策は、標準化すべきです。勿論、ショートカットの対策、すなわち、注意する。集中力をもつ。マニュアルを閲覧する。といったものは標準化する意味がありません。注意すること、集中力をもつことができなくとも、自然にインシデント、アクシデントが抑止できる仕組みを作り上げていくことが必要です。


 「8.教育が徹底されていないため、同じ事故が何回も起こる」
 教育の徹底は、個人カルテを作成し、個人別の課題を明らかにしたうえで、それを上長と相互に確認しながら期日を決めた教育を徹底することのなかで、インシデント、アクシデントが二度と発生しないようにしていく必要があります。

 事故対策の標準化、そして徹底といった工程が、病院からインシデント、アクシデントを低減させていく大きな要因となります。


(続く)

「ドクタートレジャーボックス記載記事」