(2)業務見直し
一般の企業においては、業務の無駄をどのように取り去るのかについてVAやVEといった考え方が導入されています。
しかし、病院ではこうした考え方が導入されない。業務の見直しを単発で業務改善委員会等で実行することもよいが、網羅的に行う必要があります。
したがって、まず課業分析を実施したうえで、実際行っている業務を手順(作業)に分解し、手順を精査し、必要な手順かどうか、権限が付与されているかどうか、合理的かどうか、リスクが発生しないか、もっとうまいやり方はないかどうかについて常に議論する必要があります。
(3)ケースマネジメントによる教育徹底
これらはまた教育の機会でもあります。ここのケースにおいてそれぞれをどのように管理していくのかについてのツールはさまざまありますが、マニュアルが基本です。
仕事すべてを表現するレベルにマニュアルを高めていく必要があります。機能評価においても、改定権限、期日管理、大項目と中小項目の首尾一貫性、他のマニュアルとの整合性までをも指摘するサーベーヤーもいます。リスクマネジメント、クリティカルパス、アルゴリズム等と併せ、これらを利用しながら教育を進めていくことが必要です(続く)。
「ドクタートレジャボックス掲載記事」