よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

地域連携についてのおさらい(3)

(5)疾病管理について
 疾病管理については、生活習慣病に対する貴院の考え方や打ち出しを正しく行えるかどうかにかかっています。

 循環器を中心とした糖尿病外来などの科を中心とした未病の地域住民を管理することによって、次の患者予備軍を管理することができます。地域連携活動においては疾病管理を徹底して実行することが適当です。


5.まとめ
 上記を体系化して、準備を行いながら行動し、成果をあげることになります。
繰り返しになりますが、地域連携は病院の全体戦略のひとつである、ということを十分に理解する必要があり、そのうえで本当の意味での地域連携を考えなければなりません。
 なお、最近お会いした地域連携を推進している看護師さんとの話で気がついたことがあります。
それは、患者さんの受入について看護師さんが開業医と現場の間に立ち、開業医から受ける質問への回答、受け入れ態勢の準備から、また現場への伝達、ベッド空床管理や判断を行なうことが必要であるということです。とりわけ後ではなく、前で対応するときに、看護師さんが連携室で仕事をすること、営業活動を行うことは、そうした意味で、とても患者さんの受入をスムースに行なうことにつながるということが理解できます。
 実質的な地域連携を考えていましたが、やはり実務的には看護師さんの地位連携における役割にも注目することが必要であると思いました。この部分がシステム化できたらと考えます。

                                                「ドクタートレジャーボックス同時掲載記事」