よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

地域連携を阻害する要因

 なんで医師は紹介患者さんを断るのか…。

自院にない標榜科目であること。
手術で手が離せないこと。
ベッドが空いていないこと。
難しく自分の手に負えないこと。
専門ではないこと…

などなどいっぱい理由があるのかなって考えます。でも、本当の理由がが明らかにならないと、地域連携室やプロジェクトのメンバーはとても悲しい思いになります。

活動ができなくなります。開業医や消防署との関係で矢面に立つのは彼らだからです。
なんだ君のところは…連携といいながら結局、とらないじゃない、というレベルであればよいけれども(よくはないですが)、検査だけでもして欲しい、一日だけでも入院させて欲しいという紹介元の医師からの電話がありながら、断る大病院の医師がいました。

いったいどういうことでしょうか。理由は病棟のベッドが満杯だから…。

でも明らかに他科にはベッドがある。「ね、ちょっとだけ入ってもらってもいい?うちのベッド明日あくから…」という連絡すらない、と連携室長や看護師さんは起こっていました。結局、紹介元のセンターからは患者さんの紹介がほとんどなくなりました。

患者さんが欲しい、欲しくないという病院や医療従事者の視点ではなく、患者さんの視点からの対応や応対がなぜできないのでしょうか。その病院の患者さんは同様の他のさまざまな所業によって激減しています。