よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

マニュアル委員会は最高ですね

 さきほど病院を出ました。今日はマニュアル委員会があったんですよ。

 7ヶ月で1200の新しいマニュアルをつくったT病院の委員会は第二期です。半分以上の委員が交代し、前の委員はオブザーバーで残りましたが、第二フェーズでばっちりマニュアル委員会が継承されています。

 病棟は病棟間のマニュアルの統一とベストプラクティスの整備、外来は、包括的な業務改革(外来と窓口は外来検査のまでの業務フローを改革により劇的に短縮し、患者さんから絶賛をあびました)、そしてクリニックはそれぞれのクリニック業務の統一を行なっています。
 そのうえで、今回は業務改革を中心として業務の見直しを行うことになりました。

 医療の質を向上させるためには仕事の仕組みの見直しと個人の技術技能の向上を行なうことが必要です。
 マニュアルは、作成運用時に仕事の仕組みの見直し、そして運用時をすることのなかで個人技術技能の向上を行います(マニュアルから職務基準をつくり教育を行なったりします)。

 何れにしても、業務改革なしにこの時代を乗越えることはできません。マニュアルにより業務の標準化を行なうこと、そしてそれをベースとして業務改革を行い、効果的な業務を行なえる体制を整備すること、そしてそれらを学習のよりどころとしてすべての医療従事者がスキルアップすることが求められています。
 マニュアル委員会のさらなる成果が楽しみです。