よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

山形の皆さん遅くなりました

 先日山形で講演会をした話はしました。山形で講演会をするのは初めてだったので、とても新鮮でした。駅の近くの施設からは駅の裏手にある山々が見え、少し霧がかかっていて何か荘厳な感じがしました。

 駅のお蕎麦屋さんはおもったよりもおいしくなく、東京のお店で食べる蕎麦とあまり変わらない感じでした。

 昔監査の仕事で天童温泉に行ったときは近くのお蕎麦屋さんは田舎蕎麦というのでしょうか、とてもぼそぼそしていて、でもって山盛りでこれはやっぱり山形なんだと心のなかで叫んだことがあります。

 山形は山形であってほしい。サクランボウはとてもおいしく、でも高いのでびっくりしましたが買ってみました。でもスーパーでも出回っているんですよね…。

 さて講演会ですが、市民病院の方や民間病院の方、まんべんなくきていただきました。病院の接遇は二度と来ないで下さいという接遇でなければならない、新患を増やす接遇は技術に大きく依存する。

 医療の質の向上を図ることがブランドを作る一番の近道だということを説明し、具体的な医療ツールのなかで四位一体すなわち、マニュアルとリスクと、パスとマニュアル、マニュアルと教育はすべてリンクしているという話をしました。

 これらについて管理会計によって行動を的確につかみ、常に現場にフィードバックすることが必要である。そのためには部門別損益計算や行為別原価計算、そして患者別疾病別原価計算が必要であることを説明しました。

 DPCにも触れましたが全部の病院がDPCをとらなければだめなんですか、という質問があり、自院の現状をみたときに、シミュレーションしてみることが必要。

 まずは地域密着型の地域住民に尊敬され信頼される病院になることが大切であり、そのなかで増患を図らなければ、何をしても同じといったお答えをしました。

 委員会の管理が難しいという質問も看護師さんからありましたが、委員会のメリーゴーランド化を図り統一した組織運営を行う必要があることを説明しています。

 拙著である「ブランドな病院の時代」も全部の病院が購入していただき、千葉に引き続き本当に嬉しい一日でした。ありがとうございました。山形の皆さん、また訪問させていただきます。