先日も都内の病院のDD(デューデリ)を行いました。古くから歴史のある病院です。しかし、オーナーの高齢化や競合が新しい施設をつくるなかで、競争に勝てる診療ができず、その病院は患者を毎年減らしてきています。手術件数も徐々に減少し、収益も少しづつ落ちてきていました。
そこに今回の医療制度改革です。麻酔医もいる、手術もできる。でも患者がこない。こんなもったいないことはありません。
私が今日訪問していた病院は、地方にありますが、麻酔医がいればもっと手術ができる病院です。前者は手術室は空いている。後者の手術室はタイトである。このアンマッチがなんともなく虚しい気持を生む原因です。ファンドは前者が都内にあり土地建物に価値があるがめ10億円以上の投資をしようとしています。
でも、その資金を後者につっこめばもっともっと地域貢献できる医療を進めることができます。地域に必要な病院とは、いったいどのような病院なのか。そして再生支援しなければならない病院はどのような病院であるのか。私たちは経済原則だけでははかりしれないマクロの視点で医療を考える必要がるのかもしれない、といつも考えてしまいます。
「ドクタートレジャーボックス同時掲載記事」