今回は、中国の医療を垣間見ることができました。また、介護についても同様です。
前者については圧倒的な医師やスタッフの数に支えられた病院のマネジメントに驚きましたし、何よりも公立の病院が絶対に赤字にならないマネジメントを志向していることがわかったことは日本と大きく異なる部分です。
病院の医師に聞くと、お金がなければ最低の医療しか受けられない。もちろん緊急の場合は別といった話が帰ってくる。教育に対してもかなり力を入れています。日本の何倍も看護師や医師がいるにもかかわらず、こんなに忙しいということをさかんにいいます。
確かに外来の数も半端ではなく、人口と比較して病院が数がどうであるのかについてのデータをもっていない(びっくりします。何床あるのですか?という質問に多くの医療関係者がわかりませんと答えました。それは日本には教えられないということではなく、本当に知らないようでした)、現状ではしたり顔で多くを語ることはできませんが、医療環境は日本と大きく異なるようです。
北京はいいけれども地方はということについて、誰も触れたがらない現状もありました。たぶん日本よりさらに貧富の差が激しい中国では、われわれが想定できない問題があると思います。しかし、日本もそうでるが東京や首都圏偏重の医療が厳然とあることも事実です。地方の病院のスキルと東京の急性期の病院のスキルは明らかに組織的に異なると考えます。
中国も同じようです。中国には陰と陽という考え方があり、物事は裏表からなりたっているといろいろなことをガイドさんが紹介してくれましたが、まさに北京と地方ではまさに裏表のことがたくさんあるのでしょう。しかし、電子カルテはあるは、画像はどこでも見れるといった日本ではまあまあトップクラスの病院では当たり前のことが、北京でも当たり前になっていたのは少しショックでした。
お会いした若い救急救命の医師も目がきりりとしており、大きな声でしっかりと説明してくれました。同じなのです。
介護もまったく同じ、家族関係も同じ、教育も同じ問題を抱えていました。王府井(わんふーちん)の大きな通り(日本でいえば銀座かな)の女の子はまったく日本の女の子と同じファッションをしていました。どこにいっても日本語の話せる若い男女がいる、道を歩いていても、ね日本人でしょ、みたいな声がかかることにも驚きました(続く)。