よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

生活習慣病センターの設置(2)

3.地域連携紹介からの管理
地域連携により診療所や施設、在宅患者で対象疾患をもつ患者の紹介を受け、生活習慣病センターへの受診を促す。診療所や病院、施設と日常的に生活習慣病センターとのコラボレーションを行うことについて同意をとる。

診療所や病院、施設へ生活習慣病に関する患者への診療所内でのセミナー開催を促す資料などを提供することや、健康クラブ運営への申し込みをしてもらい、患者を紹介してもらえるよう働きかける。

 地域連携担当者が診療所のケアを行うことで、常に診療所の増患に貢献できる企画を提供する。

セミナー開催の方法だけではなく、管理栄養士の派遣による栄養教室の開催や、看護師やコメディカル等派遣によるセミナー実施といったことをも視野にいれた提携を行う。

紹介患者に対しては、治療の経過報告を行う、治療が完了したら返送する、再診患者で当該診療所の近隣に居住する患者は、患者同意のもと逆紹介を行う、といったことが必要となる。

その場合、紹介されたらまず診る、理由なく断らない、ということが前提となる。院内の病床管理や職員の対応など、詳細なところまでマニュアルや教育により正しく行えるよう対応する。

4.生活習慣病センターの管理
(1)再度各診療科での受診誘導
センターでは、上記のラインで集った患者に対し、生活習慣病センターで一元的に診察を行い生活習慣病の治療や予防の指導を行う。また、検査の結果により、受診した科以外の、内科、整形外科、眼科、皮膚科、泌尿器、眼科、外科、小児科、婦人科等への受診を促す(続く)。



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