ある病院で課業分析の指導をしています。そのなかから一部をお見せしましょう。
「課業分析は、課業=仕事のくくりをリスト化すること、それらの仕事を手順や留意点に区分することをいいます。課業分析により、ある者が、どのような仕事をどのように進めているのかが把握できます。
そのことにより、職場にはどのような仕事があり、誰がどのような仕事をどれだけの時間をかけて実行しているのかがわかります。その事実をもって、職場における課題を抽出し、どのような問題がどこにあるのかを理解します。
そして業務改革や教育を行ったうえで、個人別の仕事の方法や進め方、さらには仕事の割り振りを変えていくことになります。
課業分析は、職員一人ひとりが毎日どのような仕事を行なっているのかを想起することからはじまります。
人は皆、一生懸命自分なりに仕事をします。しかし、それが量的にまた質的に妥当であるかどうかは自分では判断できません。そのことについて、継続的に判断し、その結果をもって自らの仕事を見直してみる必要があります」これから延々3時間のレクチャーが始まりました。
課業分析により客観的に自分の仕事を振り返るそんな機会をもつことが、生産性をあげるための課題を発見するためのもっとも単純で、確実な方法であると考えます。