よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

患者さんからみた病院の問題点(3)そろそろ外来

意外と多くの病院でそうですが、外来の待合室に入ってお待ち下さい、と言われるなかで、少し患者さんは安心しますが、実際に診察室との壁の薄さ、あるいはカーテン1枚のなかで、前にいらっしゃる患者さんと先生の話がまる聞こえであるのは、いかがなものでしょうか。

結局、自分も次の順番の患者さんに医師との話を聞かれていると思うと恥ずかしさで体があつくなります。プライバシー保護の前に、名前でも呼ばれ、かつ診察内容まで聞かれることについての問題をどのように解決していけば良いのか、大きな病院でもこうしたことは留意されていません。

大学病院ではドアが堅牢で、中の話は聞こえませんが、もっといやなことには学生や研修医の餌食になってしまうことです。メモを取りながらの学生が数人いることもあります。

先日、CF(大腸ファイバー)の検査をしていたときに、私が寝ている横で、
医師「いや~、今日は早く終わりそうだね」
看護師「あんまり早く終わるともっと検査しろといわれますね、○○先生に…」
医師「そうだね。あまりいわないようにしよっ。これ以上やると疲れちゃうからね(笑い)さてと…はい、足を曲げて下さい…」
って…そうかよ~って感じでした。

以前はもっと大きな病院(国立○○病院)で、
医師「でさ~この間なんてさ…(笑)」
看護師「そうですよね…(笑)」
ということで、びっくりしたことがありました。

母の入院した病院でも、投書でクレームが入っていました(壁に貼られていました)。
「私が胃カメラをしていたときに、医師と看護師が談笑しながら検査をされていて、とても不愉快でした。とても心配しんがら検査を受ける決意をしている患者に対し、皆さんは慣れていらっしゃると思いますが…」というクレーム投書でした。

院長が「担当者には注意をしておきました。このようなことのないよう、留意するとともに…」ということでしたが、このようなことはレアケースではないんですね(多くの病院ではきちっとしていると思います。私も厚生○○病院、東京○○大、○○病院といったところで内視鏡検査を受けましたが、上記の例意外にいやな思いをしたことはありません)。