最近、私の住んでいるマンションの壁に迷い犬という掲示がしてありました。
随分と離れた場所に住んでいる(連絡先が)方が、犬の写真を貼っているのです。そこら中にそのチラシがはってあります。
たぶん、家族の一員のようにかわいがっていたのでしょう。雑種柴犬10才と書いてありました。さぞ心配なことでしょう。
ただ、はられているチラシには、迷い犬と確かに書いてあるのですが、横に、さらに「首輪なしで脱走」とかかれていました。脱走って…。束縛されている場所から抜け出して逃げることを脱走というのですから、ちょっと、これはもしかして、逮捕状やウォンテッド(お尋ね者。指名手配されている者の捜索)のようなものなのでしょうか?
心なしかNと名づけられたわんわんの顔(肖像権があるかもしれないので一部だけしかお見せしていません)は、結構決意の表情があったりして(実は、ちょっと牙をむいているんです…)、これはかねてより、自分の生き方に満足できないところがあり、首輪をとった瞬間におもいっきり脱走しちゃったのかしらん。と考えたりしたのでした。
Nちゃんは、後先考えず脱走しちゃったのだと思います。でなければ家には戻れているはずですから。
そもそも、首輪をつけられて生活することが、それがいくら楽であるからといって、3食昼寝付きであるから(朝は散歩もいける!)といって、幸せかどうかわからないじゃ~ないですか。
意外と冒険はしない人間が増えているなか、Nちゃんは、果敢に兆戦して、自らを捜す旅に出たのかもしれません。見習うところがあります。
無事に目的を達成できるよう、皆で祈ろうではありませんか。