よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

岩崎先生はリスクマネジメントWG

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 草津総合病院の岩崎先生は、リスクマネジメントのWG(ワーキンググループ)のリーダーです。この日は、DPC導入に向けてリスクマネジメントの見直しを行うためのミーティングをDPC推進室で行っていたのでした。

 レベル2は経過観察、レベル3は要治療といいうことで、明らかに在院日数を延長することで日当点を落とす可能性があるし、またレベル3での治療は病院負担のコストを生み出す可能性があります。
 

 そうしたことからDPCでは従来にも増して、リスクマネジメントへの対応に力を入れる必要があります。先生は感染症対策において、自ら現場写真を撮り、ラウンドを行いながら問題点を指摘するという活動を繰り返しています。

 今回は新しいシステムをつくりつつ、さらに対策を浸透させるための対応を行うという先生の説明があり、いたく感心したのでした。その方法はここでは秘密ですが、院内で成果があがったら外部にも公表していきましょうという内容でした。

 改革は小さな一歩から、といわれますが、医師が率先して創造的な工夫を行い、組織を誘導していくことはとても意味があると考えています。5月からスタートした岩崎先生のWGが組織改革の大きなきっかけをつくりだすものとなることを期待しています。