よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

タクシーは動かず繁華街は閑散として

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 政権が変わり、国の運営がおおきく変わろうとしている。リーダーが交代すれば何かが起こる。これが過去の経験則である。旧リーダーが何かを変えることができないのであれば、新リーダーに期待するのは当然の帰結。

 新しいことが始まろうとする日本は、期待に溢れ、勢いがある…。そう未来を描き胸を膨らませていた選挙前だった。

 しかし、株価は日本だけが低迷し、円高もながくは続かず円安に振れる。失業率は過去最高に近づき、
東京近郊の夜の何本もの路線の電車は、報道こそされないものの、人身事故で毎日何回も止まる。それは本当に驚くほどだ。

 銀座の街には車が所狭しと駐車し、生き場をなくしている。0時までにはがらがらになってしまう居酒屋だけが、終電を気にしながら少し盛り上がるサラリーマンで一杯になるころ、景気に左右される高級店の多くは、開店休業である。
 大盤振る舞いであった経営者は、PCでダウンロードしたクーポン券を使い、後ろめたさを感じながら飲食するという。

 8丁目のビル裏にある「銀座の母」の店は早朝から順番をとる悩める人によりながいながい列ができる。

 強い日本は幻想だったのか。何が日本を支え、盛り上げていたのかを思いださなければならない。いや過去のモデルを思い出すのではなく、まったく新しい何かをつくりだしていかなければならないのだと思う。頭から血が出るほど考えろ。これは私が会計士の専門学校でT先生から常に言われたフレーズである。

 考えに考えて出した結論により自らを鼓舞できているのか、考える。適当に何かを流すことがないか。
常に先を読み、今を認識し、そして何をしなければならないのかについて熟考する。新しい何かを生み出す何かは、とても付加価値が高く、社会の生産性を飛躍的に向上させるものでなければならないのである。

 考えに考え抜く。今を変えるために。今から抜け出すために。現実を直視しつつ、これからの世界をイメージする。まだまだ考え抜いていない自分を、とても歯がゆく感じてしまう。

「何が創造的で、何が彼らに受け入れられる財・サービスなのか、よくよく考えろ!」

 終電間近の8丁目24時間開いている、ハナマサの店舗前にある自転車置き場は閑散として、いくつもある駐車禁止と書かれた帽子をかぶる黄色い三角コーン(バイロン)は、少し怒った顔をして、いつも厳しく私に指導をしてくれる。

 空を見上げたときに、ふと頬にしずくが触れた。それが雨であるのか私の涙であるのか。私には、それが何であったのか、まだわからない…。