富士山は、遠くからみていればとても美しく日本を象徴する山として私たちの記憶に残るとともに、しかしあるときには、厳しく多くの登山者を翻弄し、あるときには彼らの命をも奪う。
富士山を私たちは意識し、心の故郷として受け入れる。ただ、事故があれば登山者を気の毒に思い、富士山を嫌悪する。好きであり嫌いである、登りたくも登りたくなくもある。そんな山が富士山だと思う。
このときは前者の日である。すがすがしい朝。ふと外を見ると富士山が私をみていた。遠くにはあるものの、力強く、私たちをみていてもらえる気がして無意識にそばに寄りたくなった記憶がある。
こんな山のようなリーダーが日本に生まれてほしい。過去の蹉跌も成功も見続けてきた。だからこそ未来を無意識に示唆できるリーダーが。私たちはその背中をみて、また存在を認識して自らが覚醒し、勇気をもらって生きていくことができる。
そんな尊敬できるリーダーが日本に生まれることを期待したい。はやく…。