よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

ココチケア2号店オープン

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 私が取締役を務めるココチケアの2号店がオープンしました。1号店の近くにあり、1号店のサテライト的な意味をもっています。サテライトというのは、1号店には診療所が併設され、訪看がそこを拠点としているからです。

1号店は、グループホーム2ユニットと、メディカルホームというコンセプトですが、診療所を入れていないため、1Km程度の距離にある1号店の下に位置付けられているという意味をもっています。

 オープンの日にはいわゆる高専賃部分については、31名のうち20名の入居が決定しており、医療依存度の高い、あるいは介護度の高い利用者さんと、軽度の利用者が混在しています。

 最近は有料老人ホームでも看護師が複数名24時間体制で常駐しているところが、ペグや寝たきり、酸素といった患者さんをも受け入れますというところが増えてきています。

 しかし、どうしても特定施設であると大半の患者さんの介護度がアッパーにくると、個別の患者さんに手が回らなくなるという傾向にあるようで、意外と自由度がない思いがあります。

 また、メディカルホームでは、医療知識をもつヘルパーさんを配置しているので、状況が早期に把握できることや、管理人がオーディットをするため第三者的な視点をもつことができるといった優位性をもっていますが、これは有料老人ホームでは、まだ手がつけられていないポイントであると思います。

 ただ、メディカルホームが初期コストは有料老人ホームよりもかなり安いのですが、であっても、有料サービスを大量に使えば、あっという間に有料老人ホームに対する支出額を超えてしまうということになりますので、医療型高専賃=地域型メディカルホームは比較的廉価である、ということは、一概にはいえないと考えます。

 一般的には、病院が経営するメディカルホームが増加して、診療所の先生のスキルを凌駕する医師が診察する、という状況ができてくれば、メディカルホームそのものが集合住宅=個々の住宅の集合体として比較的質の高いサービスを提供するという考え方についても現実味が帯びてくるのかもしれません。

 特定施設が許可されづらい状況のなかでは、どちらにしても有料老人ホームが無尽蔵につくれるわけではなく、病院ベッド数が削減される傾向にあるなか、メディカルホームの数は大きく増加してくるものと考えられます。

 いずれにしても、私たちのメディカルホームは、医療依存度が高い患者さんを受け入れる、医療対応が十分できる集合住宅として、さらにノウハウを積み上げていく決意をしています。

 新しい医療と介護の連携、連続、連関といったものについてのシステム作りや教育をこれからも行っていく予定です。


 随時報告します。