よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

目標管理について(1)

 ある病院で個人レベルまで目標管理を落とした病院での説明を一部ご紹介します。


1.はじめに
 個人目標がそろそろ出そろってきました。個人目標の設定において気がついたことや、これから個人目標レベルで目標管理制度を運用していくために、欠くことのできない事項についての説明をさせていただきます。

2.難易度
(1)未設定
 難易度が記入されていないものが散見されます。大半は難易度を入れていますが、そうではない部署については記入を促す必要があります。

 もちろん、難易度の修正もあると思います。

 当初想定していたものよりも客観的にみて明らかに困難であった場合や、目標を掘り下げていくうちに、当初予定していた活動以外の活動を行うようになったということがそれらです。

 客観的に上司がみて評価した難易度が実は正しくなかったということもあり、この部分の客観性を病院全体として担保することは困難です。

 その人にとっての難易度ということではなく、目標達成についての難易度を決めることは熟練していくなかでしか最適なものとならない可能性があります。

 難易度について整理すると、
 
 ①難易度が決定されているか

 ②その人にとっての難易度ではなく、目標達成についての難易度を決めているか

 ③客観的な決定になっているか
 
 ということを上司が確認する必要があります(続く)。