人と出会い、そして別れる。
小さいときから人はこうした繰り返しをしがら大人になり、出会いと別れのなかに身をおきながら生活をしています。
出会った人すべてと関係を継続して人生を生きている人は稀でしょう。なんらかの判断や環境が人の出会いと別れを支配しています。自律的にあるいは他律的に、意識的にあるいは無意識のうちに、自然とそうなっていることが数多くあります。
仕事においても、この人は、という人のことは心に残ります。いま会えなくとも、袖触れ合うなかでときどき思いだすこともある人も数多くいます。常に会い続ける人ではないけれども、振り返れば大切な出会いがいくつもあるのだと思います。
Iさんもその一人です。朴訥としているけれども誠実に仕事をこなす。着実に役割を果たしつつ行動する。そんなイメージをずっともち、ふと過去を反芻すると、ときどき、どうしているかなと思いだす、印象に残る人でした。
彼とは以前コンサルティングに入っていた病院で知り合いました。当時は部門別損益計算やマニュアル等を導入させていただいた記憶があります。それはいまから7年前の2003年のことでした。
ふとしたことからお会いすることになり、弊社に来ていただき、の近くの割烹で旧交を温めるため(友人ではないので失礼ではありますが)杯を交わしたのでした。
「光陰矢のごとし」といいますが、本当に気がつかないうちに時間は経過しています。気づいているけれども阻止できないということでしょうか。
たくさん出会った人のなかから、本当に会うべき人とは会い、会う必要のない人とは会わない、これは宇宙が決めてくれることだと思っています。
自分にとって会わなければならない人には、意識しなくても環境がそうさせてしまうのです。出会いはすべて大切にする必要がありますが、結局は縁というものでしょう。
もちろん、会おうと思わなければ誰とも会えませんが、会おうと思うことも縁だと思います。ご縁のあるIさんと談笑しながら、そのことに気がつきました。
いずれにしても、縁により人は会うべきして会う。何かを思えばそうなる。思わなければそうならない。思いは必然。思いは宇宙の意志による縁である。
縁が大切であることを改めて思い直した夜でした。