よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

メディカルホームの優位性(1)

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 先日、医療型高専賃の現状と未来というセミナーを開催しました。会場定員の40名の方々に来場いただき、3時間のお話をしました。

 ココチケアのKNさんとKDさんに来てもらい、詳細な部分での質問に答えてもらいました。

 さて、今回は、地域型メディカルホーム(MH)の優位性について説明します。
(1)特定施設はどうしてもながれ作業になりがちだが、高専賃は一戸一戸の対応であるため、質が高くなる傾向がある
 
 これは、介護施設であれば、時間ですべてがプランニングされていて、またスタッフも限定的なため、
スケジュールに不具合がでると作業は、いきなり質が落ちることが知られています。すなわち、どうしても時間内にすべてを完了させるということでの意識がすべてのマネジメントを支配しているからです。

 ところがMHは、個々個別に外部業者との契約を行うため、明らかに一戸一戸での時間が決定されていることが前提です。したがって、一つ一つの作業についての質が担保され、流れ作業を排除することができる仕組みになっています。それが特定施設介護との相異です。

 また、ココチケアであれば、医療の知識をもったヘルパーさんが、医療行為は行わないまでも、早期に患者の主訴やADLの変化に気が付き、初期対応を行うことができたり、そもそももともと、医療の知識をベースに、身体介護についても、他の介護よりも、質を高く設定することができます。


(2)医師や在宅を診ている急性期対応の看護師がMHに配置されているため、直ちに対処できる
 
 MHの下には、訪問看護ステーション、診療所、居宅介護支援事業所、調剤薬局(訪問調剤のデポ)、訪問歯科の拠点、といった機能が整備されます。したがって、何かあれば、あっという間に対応ができる体制になっています。

 もちろん、訪問看護ステーションの看護師と、例えば有料老人ホームに常駐する看護師さんは、スキルに差がありがちですが、メディカルホームの入居者の医療依存度が高ければ、余計に
手技等については、急性期対応に慣れていなければならないことになります(続く)。



 写真はココチケア2号店の2人部屋での、ココチケアファウンダーの近藤理事長(医療法人明正会)です。