よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

小さな創意と工夫による進歩

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人が社会で生きていくためにはルールを守る必要があります。ルールは、

  • 秩序を守るため、
  • 公平公正性を担保するため、あるいは
  • 何かを円滑に進めていくため

 

など、さまざまな理由により、人の手により定められたものです。

 

決められたルールに沿って、迷いなく決められた通りに行動すれば、知らず知らずのうちに皆がうまく生活することができるようになります。

 

今朝も

  • JRのプラットホームに描かれている○に沿って立てば目のまえのドアが開いて移動せず電車に乗れること、
  • 空港のごみ箱で、穴のかたちをみてゴミを捨てれば、自然に捨てるものの分別ができて回収や処分が円滑に進むお手伝いができること

を思い、当たり前すぎはしますが、何げなく物事がうまく進むようにルールが形になっているんだな、ということを改めて認識しました。

 

もし、並ぶ場所がなければホーム上で右往左往する可能性があるし、ゴミを分別しなければ他に分別コストが必要となります。ここでの簡単な工夫で、知らず知らずに人はうまく生かされているのですね。

 

他にも、

  • JRのホームには、ロープで分割された通路は、右左に進む人がぶつからず前に進める工夫、
  • また、エレベーターの黄色い枠は靴を巻き込まれ挟まない工夫、そしてエスカレーターの前に立つバーがあり、カートが入れず、カートをそのまま上げてしまわないようにする工夫

があります。

この他にも探せば切りがありませんが、いろいろなところに工夫や創造があり、意図した誰かが何かを考え、彼らが実行に移し社会を動かしていることが判ります。

 

こうしてみると小さな創意と工夫は社会人の権利であり義務であると考えることもできます。私達一人ひとりが自分のため、組織のため、そして社会のために、日々の生活の中で小さな工夫(改善)をしていくこと。それができれば社会はもっともっと便利になっていくのだと思います。

 

ありとあらゆる分野や場面で考え、創意工夫により、すべてを進歩させ良い方向に進むよう行動することは、閉塞感のある日本の活路を見出すための不可欠の活動ではないかと考えます。我々も日々の行動を見直し周りにあるものの改善を進めて、仕事の質を少しずつ高めていきたいものです。