よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

きはくがきはく

 今私は、雨の降り続く福岡にいます。空港で、19:50分の飛行機をまっているところです。

 今日は朝、東京で会議に出席したのち、昼の便で福岡にきました。昼間はとても暖かく、コートを着ていることができませんでしたが、今はとても寒くやっぱりコートをもってきてよかったです。

 今日訪問した会社の人も、昨日は20度(?)あった、という話をされていました。こんなことでは体調が悪くなるよね、という意見もうなずけます。
 
 で、その会社では、営業関係のレクチャーを経営幹部に対して行いました。
人材派遣会社としては、中堅の会社です。
 
 そのなかで営業技術的な文脈になりましたが、しかし、いくら営業技術が身についたとしても、これから説明するものがなければ、努力は水泡に帰すという話をしました。そのときの資料の一部です。

 「…それらを行うために、必要であるのは気迫です。気迫は、集中や思わぬ力を引き出すことができます。なんとかしなければならない、なんとかしようという気持ちは自らの能力を引き出すために絶対必要な事項であることを忘れてはいけません。

 気迫はさまざまな背景からうまれます。その仕事への期待や希望、その前提となる思想や哲学、人生における仕事の意味や生き方といったことがそれらです。これをすることが自分の仕事である、といった強い情熱が気迫を生むことが一般的です。

 勿論、解雇される可能性があり、なんとか成果を挙げなければ後がない、といったある意味、ネガティブな背景をもって、追いつめられるなかで気迫をもつこともあります。

 後者の場合においても、場合によってはよい結果を生むことがあります。何れにしても組織において、本人が集中する、そして持てる力を最大限発揮する環境をつくりあげていうのかどうかが問題となります。

 一人ひとりに対し、面談を通じて語りかけることや意識を覚醒することも必要でしょうし、また、一定の成果を挙げられない者は解雇の対象ということを説明することも、人によっては意味があり、また効果があります。

 実際にその人間がどのような人間であるのか、どのような性格であるのかについて十分に把握したうえで、その人にあった、その担当者固有の方法により、やる気を醸成することができているのか、考えなければなりません。

「気迫」をもって上記を行わなければ、得られるものは少ないということについて経営幹部は理解しなければなりません。なお、社員が寝袋をもって寝泊まりするといった形に昇華されなければ気迫があるとはいえません。

 勤務時間が今まで同じで、口だけで気迫を持って行動するということはナンセンスです。
 
 また同じ時間で集中して何かを成し遂げることができるのであれば、とっくにそれを成し遂げている人がでてきてしかるべきです。

 天才的な人でなければ考え方や気持ちを変えただけで成果をあげることは困難です。自分を追い込み、生活を変え、人生を変えるつもりで仕事をしなければ、気迫のある仕事をしているということはいえないでしょう」

 弊社にも言えることですが、結局は、気迫のない社会人が多いと思います。常に気迫をもって、ということは難しいかもしれませんが、情熱をもって緊張を解かず、成果が得られるまで頑張りたいものです。

 今日のブログは、きはくがきはく=気迫が希薄(にならないように)というお話でした…。