よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

看護師さんお願いします(7)賞与や人事考課の時期で~す

職員の評価が最近よく話題になります。
賞与の支給時期なので、仕方がないですね。皆さんの病院でも、同じことが行なわれている筈です。

今日もある病院の事務長が必死になって200人以上の評価をまとめ、全体としての賞与額の集計をしていました。事務長の机の上は、各部門から収集した評価表でいっぱいになっていました。
また、あわせて人事考課の時期、すなわち昇給昇格の時期でもあるようで、昇進も含めて一覧表を作成し
全体をみながら予算の範囲での昇給計算をされていました。

のちに諮問するための200人の評価の最終決定を行なうことはとても手間がかかることで、賞与の評価や人事考課は大変だな~という感じです。しかし、賞与は半年間の目標に対する達成度の評価、そして人事考課は1年間の活動の評価(考課)を行なうもので、公平かつ公正にこれを行なわなければ職員にきちっと報いることができません。

評価や考課を通じて一人一人が自ら半年あるは1年間の仕事を反芻し、振り返り、課題を発見し、次の成長のための決意やスタートを切ることができればよいと考えます。
賞与の評価や人事考課が評価だけの評価に終わるのではなく、職員の成長につながるものになることが必要です。

私達は、人事管理体系をつくることを仕事としていますが、常にそのことを意識して提案してきましたし、これからもそうしていくつもりです。縁があって、その病院で働いている医療従事者の方々が、自分達の力を最大限発揮できるよう、私達が導入を提案した人事管理が有効に機能するとよいと思っています。