よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

函館中央病院平成21年度部署目標成果発表会

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 いま、私は朝の会議に出席するため北斗星で上野に向かっています。

 車窓から見える東北の朝の景色はとても爽やかで、ところどころに霜があり、雪が屋根や路地に残ってはいますが、春のもうすぐの訪れを予感させます。さて、昨日は函館中央病院の平成21年度目標成果発表会に参加していました。

 医療機器購入体制とその評価について(調度課)、さわやかなエコの取り組み(中4病棟)定期健診における二次検査受診率向上への取り組み(総務課)、接遇パトロールを続けて(外来看護部門)、病理検査室におけるホルムアルデヒド対策について(病理検査室)、未収金これまでの取り組みと現状(医事課・医事サービス課)、手術材料のキット化がもたらした効果(手術室)の7つの選ばれた演題にて3回目の発表会が行われました。

 同院は目標管理制度を導入して4年経過し、既に精緻な個人目標まで設定されるなか、このような発表を継続することで、より質の高い医療を目指して活動を行っています。

 同院の医療レベルは北海道でも傑出し、多くの診療科において他に比類ない成果をあげています。目標管理制度は職員の活動をモチベーとして日々の科学的活動の拠り所の一つとなっています。

 「今回はよい演題がたくさんあり楽しみだ。頑張った成果を発表して欲しい。来年は、特別なことではなくても、目標管理制度をどのように運用し、いろいろな障害を乗り越え、成果をあげたという発表をしよう」と事務長から冒頭挨拶があり、会はスタートしました。

 7つの発表が終了したあと、橋本院長、事務長、看護部長、次長、副看護部長、ホワイトボックスにより審査が行われプレゼン賞(看護部長2題)努力賞(事務長4題)、特別賞(WB2題)、院長賞(病院長)と賞が決定されました。

 「今回は、私は
①着眼点(おもしろさ、独創性)

②方法論

③結果、評価に対する妥当性

④考察の発展性(主観性から客観性)

⑤+α(プレゼンの巧拙+α)で、評価した。

 各演題はそれぞれすばらしく僅差であったが、いままで懸案であった医療機器購入におけるシステムが確立したことに鑑み調度課を選択した。皆さんもこうした発想で活動をより進化させ成果をあげて欲しい」と橋本友幸院長から講評がありました。

 抄録もきちっと作成され、発表資料も質が高くとてもよい発表会であったと思います。

 看護部長が「こうした発表が部署の中でも能動的に行われることを期待する。来期の目標設定に向けて再度挑戦していこう」と会をまとめました。常にチャレンジし目覚ましい成果をあげている同院のこれからがとても楽しみです。

 写真は、左から橋本友幸院長、院長賞を獲得した調度の及川さん、辻事務長です。