不況を乗り切るための勉強会の一こま
先日のある企業での勉強会で説明したことの一部をご紹介します。
「3.企業が行うべきこと
とはいってもまったく需要がなくなるわけではない状況のなかで、企業が行うべきことは明らかで ある。
①スキルを高め同業種で誰もやっていないことをやる
②創造的な対応のなかで全業種で初めてのことをやる
③必ず利益がでるビジネスモデルを確立する
④無駄のない合理的な経営を行う
⑤粛々と規模を拡大する
ということがポイントとなる。
(1)スキルを高め同業種で誰もやっていないことをやる
同業種であれば誰もやっていないことをやる。なかなかこれはないが既に内部監査や教育、さらには営業行動管理やマニュアルづくりなどを進めていることはそれらに該当する。多くの企業では、まったく同様のことを行おうとしている事業者が多い。
最終的に役立つのはすぐれた人材であると、ドラッカーも言っているが、基本的な命題である。どれだけ優れた人材を用意するのかは、中小企業にとってみれば死活問題である。大企業ですら人材を活かしていない会社は、明らかに淘汰される時代に入っている。
(2)創造的な対応のなかで、全業種で初めてのことをやる
他の誰もやっていない事業を、実行することが必要である。
これはなかなか見つからない。今既にある事業を自社が取り入れるということではなく、全く新しいビジネスである。いままで、警備会社や弁当チェーン、デリバリーや宅急便、そして派生してバイク便、ハウスキーピングやレンタル事業など、当初それがでてきたときには、すべて新しかった。
こうしたものがでてきたときの時代背景や時期はあったが、まったく新しい事業を行うことは、例えばユニクロのようにバリューチェーンをつくるなど新たなビジネスモデルをつくりあげるなかでも成功してきている。
ゼネコンがなりふり構わず小さな介護施設建築に参入する時代がきていることを考えると、いま何をすべきなのか(しかし、まったく新しいことではなく関連事業である必要がある)、ということから対応することが望まれる。
例えばタケエイであれば、トラックドライバーが運ぶ弁当事業や、トラックドライバーが警備を行うこと、セールスマンがトラックドライバーを行うことでの多毛作化ということが企画の俎上(そじょう)に乗る。
(3)必ず利益がでるビジネスモデルを確立する
上記は、ただ珍しいからこれを行うことはありえない。利益がでるのかどうかについては常に考えてこれを行うことが必要。但し、小さなコストをケチケチして大局で負けることは意味がない。結局は一定の投資が必要であるということになる。
(4)無駄のない合理的な経営を行う
一番無駄のないということは、人の時間をどのようにうまく使うか、ということである。
人が大きな経営資源であり、彼らをどのように使っていくのかについての十分な判断や決定ができなければならない。少なくとも勤務時間中の生産性を上げたり、業務量を拡大できるような教育や体制整備を行うことが求められる。
営業のプロセスを誰でもできるパターンとすることも、そのなかの一つである。いろいろな道具を用意して、それらを駆使することで徹底的にパターン化した営業をする業種もある。ルート営業だけではなく、攻めの営業についての本部がさらにかたちをつくり、これを活用することで成果をあげるということが重要だと考える。
その場合、本部はさまざまな営業情報を提供し、企画提案や紹介営業ができるようバックアップしなければならない。組織をあげてこうした付加価値営業がけ切る体制づくりが求められる。
4.まとめ
いずれにしても自社だけは残るという考え方が必要。
基本的にはパイが0になるわけではない。そのなかで成果を極限まで高め、勝ち残る必要がある。本業での質向上のための人材育成や営業プロセスの標準化、さらに他者が行っていない付加価値づくりによる顧客からの評価獲得。そして関連する事業への進出やビジネスモデルづくりを行うことが不況を乗り越えるポイントとなる」
ということで、60分のレクチャーの一部ですが、病院でも役に立つ部分はあると思います。この写真のように重い雪でも、いずれ春がくればとけて軽くなる…。この考え方はやばいです。
止まっている組織は淘汰されてしまうからです。春はなかなかこない。
だから、雪は自分で溶かす。屋根を情熱で熱くする必要があると思います。燃える組織にしていかなければなりません。