よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

ブリーフィングシステム(1)

医師ブリーフィングシステム(短期報告システム)導入がさかんに行われています。

 このような時代には、医師を中心においたマネジメントが徹底される必要があります。  

 『幹部面談とりわけ医師面談を通じて多くのことが把握できました。医師がやりたいことやれることがまだ病院経営に活かされていません。

本来であればSWOT分析を行い、当院の強みを伸ばし、弱みを改善していくことになりますが、強みの要素があるにもかかわらず、強みにしていない部分を取り上げ成果をあげていく体制を整備することになります。①外科系の強化②消化器内科医師の招聘といったことが重要な戦略の一つとなります。

  今後は医師一人ひとりが何をどこまでできるのかについて議論できる場とデータを毎月つくることができるよう対処します。部門別損益計算及び管理会計の導入が同時に行われます』

 ブリーフィングシステムについて、なぜそれが必要であるのか、またどのようにつくりあげるのかについて説明していきます(続く)。