よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

ココチケアの明正会グループ経営方針発表会開催(1)

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 本日霞が関ビルの東海大学倶楽部で、毎年恒例のココチケアが一員である明正会グループ経営方針発表会が開催されました。この会は近藤理事長がもう10年以上前から行っているものです。

 一年間の経営方針や戦略、事業計画を、まるで上場会社のように情報開示し、職員や来客に示し、有言実行を目指すものです。昨年からは目標管理制度を導入し、より実現にリアリティをもたせることになりました。
 
 ホワイトボックスは5年前からコンサルティングを、そして昨年から私が取締役としてココチケアの経営に参画しています。医療法人明正会は診療所4つやグループホームを擁し、ココチケアの医療型高専賃へのサポートを行っています。医療型高専賃はメディカルホームともいわれ、地域型と門前型に区分されます。

 前者は医療療養病床や介護療養病床の受け皿として、また、後者はDPC病院の受け皿としてベッドが削減される時代の寵児となる住宅です。住宅型有料老人ホームとほとんど変わらないように見えますが、そもそも、医療サイドから医療依存度の高い患者さんへの対応ができるよう、看護師と医師のサポート体制をより強化しているところに特徴があります。

 単に診療所的な意味あいではなく、DPC病院の退院支援計画のなかに入れてもらうことができる住宅としてクオリティーを高めています。看護師のスキルが高いのはいうまでもなく、介護職員への医療教育により気づきを早めたり、また管理人のスキルを高めたり仕組みをつくることで単なる住宅ということではなく、医療、看護、介護、管理というジャンルをつくったうえで、前3者を常に監視する役割を独自でもたせるよう体制を整備することになりました。

 現在では管理人のラウンド、訪問中のオーディット、個人別情報の集約化及び、他の機関との連携強といったことが行われていますが、今後は患者別のパス管理や、住宅特別の入居者用のサービスを提供できる体制をつくりあげようとしています。

 たとえば、ホワイトボックスとスキルインフォメーションズが開発したマニュアルソフトを介護用にコンバージョンするとともに、ココチケアマニュアルとして実際にPC上でスタッフが縦横無尽にナレッジコントロールができるようにすることや、入居のときに入院診療計画書のようなデータを残すとともに
アナムネーゼを記録し、SOAPでチェックするような新しいツールを開発することもそのひとつです。

 すでに訪問看護ステーションからは、訪問看護で使えるドキュメンツの提供を受けており、さらに医療型高専賃用にフレームワークをつくりあげていくつもりにしています。ホワイトボックスは長く医療のコンサルティングを行い、DPC病院から地域一般病床、ケアミックス、療養病床での業務改善を実施してきていますが、どのような業態においても(医療型高専賃=)メディカルホームの役割があり、それぞれの運用により、医療を行う場を確保することができるようになります(続く)。