よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

広島に、6日平和の鐘が鳴り響く

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 私は、今日、朝早くから広島で仕事をしています。

 広島はとても暑く、しかし、なぜか辺りは静寂のなかに包まれています。

 広島は、少しは都会らしさをみせながらも、目を移すと、近くに山々を配し、またそばに海を眺めることができる田舎らしさを残した街だと思います。

 あの日、私はまだこの世に生を受けていませんでしたが、広島の街は、いまとほとんど変わっていなかったのではないかと思えるほど広島の夏は夏らしく、青空のもと眩しく無機質な白色に佇んでいるように思えます。

 ピカの後、街は瓦礫となり、同じ夏の下、この街が阿鼻叫喚の地獄絵図を繰り広げていたのだと思うと、胸がとても苦しくなるのがわかります。

 私が病院の仕事で広島に来るようになってから15年経ちました。

 広島はたくさんの川で街が区切られています。

 川をみると、焼け野原をながれる「そこ」に浮いた屍が、自分が生きることで精いっぱいの傷ついた人々の、誰にも見とがめられることなく、悔しさによどみ、ほんの少しだけ浮き沈みしながら流れていく光景が目にうかびます。

 行きかう車や、繁華街に屯(たむろ)う人々の数は確かに昔と違うのかもしれません。

 しかし、広島の地形は変わることなく昔のままで、時のながれを堰き止めている。

たくさんの時間がすぎ、どんなに時代が変化したとしても、あの日にはじまった悲惨を忘れて欲しくないために、何かの力が働いている気がします。

 明後日「原爆死没者慰霊式・平和祈念式」が行われます。

 世界が永遠に、平和でありますように。広島が平和な世界のとば口になることを、私は強く願います。