よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

やすらぎのなかの熟考

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 私は北海道をはじめ、さまざまな場所で監査業務や会計、そして医療コンサルティングを行ってきました。そのなかで、講演会で数時間しかいなかったものも含めると、仕事で訪問していない都道府県はなんと福井、岐阜、和歌山、熊本の4県になりました。

 なかには長崎などは銀行員のとき上司につれられて飛行機に飛び乗り、混んでいるバスで食事をして、2時間ミーティングし、そのままとんぼ返りで、銀行に着いてから気持ち悪くてしばらく動けなかったことがあるなど、単に数時間いたという記憶がある場所もあります。

 その後長崎には、講演会や、中国深センからの来客とのミーティングなど、その後、何回か訪問してい何回かは訪問していますが、じっくりと観光を楽しんだ記憶はありません。地方に仕事で行って観光をした記憶はほとんどありません。

 仕事である地方にいけば、その仕事が終わるといちもくさんに空港等に走り、そして東京か、次の中継地まで行く、という生活をもう何十年も続けているのだということに気が付きます。

 ただ、例外の地域があります。たとえば函館は、観光と仕事の両方で訪問しているため、仕事でどうであったのかわかりませんが、先月はT事務部長のお誘いで函館野外劇に参加するなど、ある意味、地域になじむ時間が多くある気がします。
 札幌や京都、大阪、広島、福岡もその部類です。今回はさらにT事務部長との地域密着した時間を過ごすことができました。

 T事務部長は、湯の川温泉の近くの借上げ社宅(院宅?)に住んでいます。その社宅は私の宿泊するホテルと目と鼻の先にあります。そこで、裸の付き合いとして温泉に入ったのち、仕事の打ち合わせをすることができました(もちろん19時過ぎでありプライベートな時間を使っています)。

 これはすばらしい快挙です。実は、私はいままでこの数年間、仕事で函館に来て、温泉に一度も入ったことがなかったのです。

 T事務部長と心身ともにリラックスしたなか、病院経営についての議論をすることができとても充実した実のある時間を過ごすことができました。

 今回、この企画のなかで、人間は、いつもぎすぎすして時間に追われるのではなく、あるときには心を安らかにして、熟考する時間が必要なんだということを、身に沁みて実感したのでした。

 T部長、またまた、楽しい、そして意味のある機会をいただきありがとうございました。