よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

洗われた街と心、そして次への思い

イメージ 1

イメージ 2

 久しぶりの雨が降った東京の一日は、望んでいた割にあまりさわやかなものではありませんでした。そもそも、雨に濡れることは気持ちのよいものではありません。

 とりわけスーツを着ていると、雨にぬれた上着を乾かすのに時間がかかり、またワイシャツまで雨水が漏れてきて、とても不快な思いがあります。

 しかし、仕事が終わり自宅に戻る頃になると、雨は止み、街は爽やかな風が吹く場所に変貌していました。
 
 もう歩く人もまばらで、そこは静かにたたずんでいます。道端にある草木は雨のしずくを身にまとい、
とても元気な気がします。酷暑が続く東京で、こうした恵みがどれほどの植物に恩恵を施したのでしょう。

 自宅に続く商店街の道も、ぎゅうぎゅうに絞ったモップで、きれいに掃除をしたあとのような、そんな清潔さがありました。

 街燈に照らし出される街並みは、喧騒だった昼間の慌ただしさをひとかけらも残さず、静かに明日の活力を蓄えているように思えます。

 政治空白が生まれる状況もひと段落し、日本の将来が決まる組閣が行われます。
 逼迫した財政のなかで混乱し、世界に置いてけぼりにされ、カヤの外にいるような疎外感をもっている日本が、どのように回生していくのか。日本の将来や医療介護のこれからに思いを馳せ、希望を持つ人をどのように救うのか。これから日本はどうなるのかについて、皆がたずをのんで見守っています。

 しかし、我々は、これからを傍観するのではなく、この空気のように清清として自らなにをすればよいのか考え、凛々しく行動しなければなりません。

 漆黒の空を見上げながら、爽やかな風で胸を大きく膨らませ、私は強く思いを心に刻み込んだのでした。